人生初のシーリングファンライトを導入しました。
大きな扇風機のように回る羽根が付いた、天上張り付き型の照明器具です。
個人で取り付ける方もいらっしゃいますということでしたが、重量が5kgオーバーで、頭上での作業になるのはいくら何でもつらいはず。
ということで、電気屋さんに設置をお願いしました。
重いし、大きいし、2人係でいらっしゃると思っていたところに、たった1人の小柄なおじいさん風の方がご登場
まさかと思いきや、おひとりで作業されるということで、作業をずっと見学しながら、失礼のないように質問してみました。
LUA「これ、5キロオーバーで、かなり重いと思うのですが、おひとりで大丈夫ですか?」
電気屋さん「大丈夫ですよ。慣れてますから」
LUA「そうですか……」
そんな会話を挟みながら、作業を進めていく電気屋さん。
手が震え気味で、そこも心配ではありましたが、実作業に入ると手際よく丁寧な仕事ぶりで、さずがベテランさんです。
照明器具の本体に羽の取り付けが終わると、いよいよ天上にあるシーリングにフックを取り付ける作業がはじまります。
高い脚立にゆらゆらと上っていく電気屋さん……
大丈夫だろうか……
事故物件にならないだろうか……
LUA「お手伝いすることがありましたら、おっしゃってくださいね」
電気屋さん「いやいや、大丈夫ですよ。すみません」
クルクル回る部品を組み立てる際に、押さえますよと、お手伝いしただけで、すこぶる恐縮ぶりで、こっちも恐縮してしまうくらいのプロ魂をみせる電気屋さんです。
何とか、土台が落ち着いて、重い本体を頭上に持ち上げる段階になりました。
私の電話に着信が入り、電話応対を済ませて現場に戻ると、「はぁ、はぁ、はぁ」という苦しそうな息づかいが聞こえてきました。
えー、大丈夫なのだろうか……
何度か脚立に上って、持ち上げてを繰り返すものの、安全用の吊り下げワイヤーが土台に付きません。
ワイヤーの穴が小さくて、少しでもズレるとハマらない仕様という問題もありました。
電気屋さん「すみません。結構な重さで……ちょっと休んでいいですか」
LUA「もちろんです! 安全第一で!」
何度か休憩を挟みつつ、ようやくワイヤーが引っかかりました。
でも、ワイヤーにぶら下げて休めるわけもなく、ここからの踏ん張りが大事な作業なのですよね。
カチッとハマり、ネジで留める段階まで無事に進み、ようやく取り付けることができました。
最後の仕上げに、LED電球を1つずつはめ込んでの動作チェック。
電気屋さん「付きましたね」
LUA「付きましたね、動きましたね」
電気屋さん「時間ばかりかけてしまってすみません」
LUA「よかったです。付けていただいて。大変でしたよね」
電気屋さん「もっと早く付けられたろうに……」
LUA「大丈夫ですよ、お疲れ様でした」
電気屋さん「ありがとうございました」
と、無事に取り付けられました
よかった、本当によかった
元気なシニアが働くことはとても大事で、応援したいと思います。
でも、重量制限は付けた方がいい。
これは素人目線でも十分に想像のできることで、ケガをしたり、器物を破損してしまうことになったら、作業員も顧客も気の毒なことになります。
仕事の割り振りは考えてほしいし、これは社会のテーマの1つでもあると思いました。
老若男女、すべての人に適切なこととそうでないことがあります。
「平等」という言葉に振り回されていると、大事なことを見失っていくでしょう。
そんなことを改めて考える機会になりました。
いつでもどこにでも考える題材があり、頭はいくらでも使えます。
こうした考え方へのヒントになるのがこちら
問題に気づけば、解決に向けて考えることが出来るようになります。
平等に機会が与えられたとしても、対等に事に当たらせることが正しいわけではないのです