これまでも、真言は唱えてきましたが、やっと祝詞も似た領域になるところまで到達した気がします。
真言は短いので、覚えやすいだけでなく、唱えるのもお手軽です。
「お手軽」といっても、どうでもよく唱えられるからという意味ではありません。
練習して身につけやすいという意味です。
祝詞になると真言よりも長くなり、覚えるには相応のがんばりが必要です。
また、いろんな種類の祝詞があり、それをいくつか覚えようとするとかなり混乱することもわかりました。
「高天の原に~」という出だしが同じで、そのあとに続くフレーズが少しずつ違うことがあり、自分ではばっちりできたはずと思っていたら、途中から別の祝詞を唱えていたりすることもあるのです
ということで、いろいろやるのはやめました。
基本にしたい1つを完全にして、そこから別のものにいく方が賢明だなと。
ところで、祝詞ってどうやって唱えればいいのだろうと思いますよね。
真言も同じなのですが、真言くらいに短ければ、一気に唱え終えることで、何となくそれっぽくまとまる気がします。
でも、祝詞になるとそうはいかない。
長いので、息継ぎも必要になり、どこで区切るべきかがわからないと、変なところで切ってしまうことになるからです。
また、声が低い祝詞の渋さに憧れますが、超ソプラノの鈴の音色のような声は、場の空気を一気に凜とさせます。
ということで、地声の低い私は、テノール系を目指していたのですが、高い音域にも挑戦しています。
以前、商店街ですれ違ったおじさんが、BGMで流れていた石川ひとみさんの「まちぶせ」に紛れて、美声の裏声で歌っていたことを書きましたよね。
このとき、声を仕事にしていた友人が教えてくれたことがあります。
低い声は天性のもので限界があるけれど、高い声は練習次第で出せるようになるらしいのです。
地声の低さであきらめるのではなく、美声のおじさんを見習ってみよう・・・そう思っての祝詞チャレンジでした。
ダメ元でのチャレンジでしたが、ほんとうに高音が出しやすくなってきたと思います。
ディズニープリンセスを目指すつもりで、艶やかな美声を目指したいです。
ところで・・・
祝詞は宗教的なものなので、マンションや密集した住宅街で唱えるとなると、隣近所が気になります。
そんなに手軽に唱えられないと思っていたところに思いついたのは、掃除機をかけながら唱えるという方法。
浄化の祝詞と考えれば、部屋を清める掃除機をかけながらでも大丈夫なはずで、お風呂でシャワーを流しながらなら、禊で自分を清めながらの祝詞となり、相性は悪くないのではという考えでのことです。
練習としてなら大丈夫ではないかという素人判断で行っていましたが、プロフェッショナルの先生にお聞きしたところ、大丈夫ですよと。
祝詞や真言などの呪文的なものは、声に発して唱えて練習しないと、胸の中で唱えるだけではうまくなりません。
わかりやすい例を挙げるなら、早口言葉です。
早口言葉を胸の中で練習していても、実際に声に出したときに、うまく言えないでしょう。
祝詞や真言なども、普段使いの言葉とはまったく異なるものなので、ある意味、外来語の練習のようなところもあります。
小さな声でもいいので、発しないと練習にならず、マスターするのは難しいのです。
興味はあるけれど、読み方も唱え方もわからないからなぁと思われているなら、古川陽明先生のCD付きの御本などもあります。
ご興味のある方はチェックされてみてください
そしてそのままさりげなく……
こちらは拙著
既刊もね~