運命の相手との出会いは、きっと運命的で、劇的なものだったり、特別なシチュエーションに違いないはず。
そう思いますよね。
たとえば、橋を渡っていたら落っこちそうになり、やっと橋につかまって、本当に落ちそうでどうしようと思っていたところにたまたま通りかかった人が、「大丈夫ですか!」と、身体を張って助けてくれたとします。
これはきっと運命の出会いなんだわと思うでしょう。
しかも、その人がすごく好みのタイプだったりしたら、そう思わずにはいられないはず
でもですね……ここで冷静に考えてみましょう。
助けてくれた人は、いい人であることは確かです。
だって、気づかないふりもできるし、身体を張るという危険を冒さず、119番通報したっていいのです。
ということは、別の誰かが助けを求めていたとしても、助けてしまういい人であるということになります。
今度は、助けた側のお助けマン目線で考えてみましょう。
人として当然のことをしただけで、助けた相手と結ばれることを前提に行動していませんし、タイプだから助けたわけでもなく、名乗る必要もないんですキリッ
という感じでしょうね。
とても劇的で、惚れてまうやろという状況だったからといって、目の前にいた人が運命の相手とは限りません。
こういう場合は運命の相手ではなく、運命をつなげてくれた命の恩人になるでしょう。
ある意味では運命の人ですが、運命のパートナーにはならないのです。
個人的に考える運命の相手は、特別なときでなくても、ごく普通に一緒に居続けることができる人物です。
そういう相手なら、特別なときでも一緒に居られますよね。
ずーっと一緒に居て大丈夫でないと、すぐに別れてしまうことになり、運命をともにできなかった人になってしまいます。
つまり、運命を一緒に歩めない人で、運命の相手ではありません。
運命の相手は、どんな状況に身を置いていていようと、一緒に運命を歩める相手なのです。