占いに携わる私ですが、占い師に言われたからといって、鵜吞みにすることはありません。
占いは当たるし、外れることもあるという、そういうものですし、占い師は特別な人間ではなく、普通のただの人間の1人です。
”占いを学ぶ=占い師になる”という風潮が強まっているように感じていたので、ここに書くことにしました。
占いに限らず、どんなことを学び、プロ級、もしくは、プロ以上のスキルを持ったとしても、仕事にしない人もいます。
こうした人のことを、もったいないと思うこともあるでしょう。
でも、本当にもったいないことでしょうか?
長年携わっていたコンピュータ・グラフィックスのデザイナーとしての仕事を辞めて、占いの仕事1本にした私です。
デザイン仕事では、会社を辞めたあと、ずっとフリーで続けていました。
転職を考え、占いを学び、駆け出し占い師としてスタートした当初は、二足の草鞋でした。
食べられなくなっては困るので、デザイン仕事の収入をあてにする必要があったからです。
そこからしばらくしたあとで、自分の宙ぶらりんさに気づき、どちらか1本にしなくてはいけないと思い、デザイン仕事を廃業し、占いに絞りました。
すごく迷いましたし、不安でもありました。
自分で占うだけでは飽き足らず、占い師仲間に占ってもらったこともあります。
この時、よく出たタロットは、「世界」でした。
「世界」のカードは、いい意味合いが強いので、「このまま二足の草鞋でいけばいいんじゃない?」「せっかくのスキルなのに、辞めちゃうのはもったいないんじゃないの?」という助言を受けることが多かったです。
自分で占っても、似たタロットが並び、「世界」も出ていました。
※「世界」の解釈についての参考記事
誰に聞いてもモヤモヤが晴れず、私の性分もあると思いますが、「もういい。辞めてやれ!」と決断し、現在に至ります。
2つ3つの仕事をうまくできる人もいるでしょう。
また、1つに絞るよりも、飽きずに続けられることで充実する人もいるかもしれません。
でも私の場合は、そうではなかったのです。
もしも、あの時に辞める決意をしていなかったら、今の私はいないと思います。
占いでどんな結果が出たとしても、決めるのは自分です。
占いの言いなりになる人生でいいのかどうか。
それは時と場合にもよると思いますが、ヒントや選択肢の1つとして受け止めて、自分がどうしたいかを考え、最善の道を進むことが大事です。
もったいないと言われたからといって、本当にもったいないかどうかはわかりません。
たとえば、すごい資格を持って仕事をしていた人が転職を考えたとします。
誰もがもったいないから、その資格を活かしたほうがいいし、その方がお給料も高いんじゃないですかという場合でも、その人からすれば、嫌で嫌で仕方がなく、毎日我慢しながら続けてきた仕事で、もう、いっぱいいっぱいでムリだということもあるかもしれません。
確かにもったいないかもしれないけれど、身体を壊してしまっては、もっともったいないことになってしまいます。
辞めて転職するか、フリーで出来る仕事であるなら、お金のためと割り切って、金額のいい時だけ我慢して頑張り、生計に役立てるスタイルに変えて、普段は別の仕事をするという手もあるかもしれませんよね。
もったいないかどうかは、主観に左右されるものでもあるので、実際にどうすればいいかは、本人にしか決められないことなのです。
人様から「辞めるなんてもったいないですよ!」と言ってもらえたなら、それだけで光栄なことであると受け止めて、あとは、続けることも、辞めることも、自分で判断し、人のせいにせず、自ら決めることが大事です。
もっと別のものがもったいないかもしれないですから。


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