イザナギとイザナミの二柱が海にしずくを落し、「おのころ島」ができたというエピソードが、古事記に伝わります。
おのころ島は、日本発祥の地とされる島です。
おのころ島はどこにあるのか?
諸説ある中で、淡路島の横に小さく浮かぶ沼島(ぬしま)が有力候補とされているのだとか。
沼島には、イザナギとイザナミが祀られる「おのころ島神社」があります。
おのころ島のあとに、淡路島ができ、四国、隠岐島、九州……と、日本列島が誕生したとされているようです。
淡路島から見た海 想像以上の透明度でした
大阪に来てから、本当にどこにも観光していないのですが、先日、淡路島に初上陸です。
え? 大阪観光じゃなくて、兵庫に行っちゃうの? という感じですが
日帰りで回りきれるほど小さい島ではなく、次回は宿泊したいなと思うスケールの淡路島でした。
淡路島から汽船で渡る沼島も、今回はおあずけです。
淡路島について、何も調べずに上陸し、何となく車で走っていると、野島断層という看板が目に留まりました。
地震で懸念される活断層ですよね。
天然記念物の野島断層がそのまま保管されているという、野島断層保存館。
お邪魔してきました。
断層がズレて、大きく段になり、垣根が変形している大きな道(土地)が、そのまま屋内に保存されている保存館です。
あとから写真がOKだったことを知り、何も撮らずに帰ってきてしまいましたが、当時のままに保管されている実際の断層を見れる唯一のスポットです。
解説を聞くまでは、まったく意味がわからず、「え??? あれがここからズレてあんな風に???」と、頭の中でグルグルとシミュレーションしてやっと理解できました。
マンガや映画のような動き方であることがよくわかります。
でもこれは実際の震災で大きな被害をもたらした断層の動きです。
引きちぎられた家、倒壊した家があり、多くの方が亡くなられた悲惨な災害の爪痕です。
そんな中、断層の真横にあった家が壊れずに残っていたそうで、メモリアルハウスとして保管されていました。
地震の後の家具や食器の状態が、実際の家の中で再現されています。
また、地震体験館では、阪神淡路大震災の大きな揺れを体験してきました。
電車の揺れどころではない揺れで、物を押さえる場合もないことがわかります。
立って体験したかったのですが、危険ですので、揺れが止まるまで着席してくださいという気まりがあり、ずっと座ったままでしたが、立っているのも大変そうでした。
ところで、2万年前、氷河期の淡路島は、島ではなかったそうです。
海面が今よりも低く、瀬戸内海は陸地で、地震の断層のズレで生じた大きなひずみから海水が流れ込み、低い土地が海になったのだとか。
断層の力がかかると、両側から布を中央に向けて押したように、地面が波型になり、谷と山ができるそうです。
地球の温暖化と断層の動きで、陸地の形状が変わっていくということも、学ぶことができました。
せっかくの神話が台無じゃないかという感じですが、神様は自然や宇宙そのものであるとすれば、同じこととも言えそうです。
小学生の頃、視聴覚室で見せられた、関東大震災の白黒の動画……
私は見せられましたが、妹は見せられなかったので、小学生にはスプラッターすぎるということで、廃止になったのではと思っていますが、あれは本当に強烈でした。
地震は死ぬものだと思っていましたから。
地割れに挟まって亡くなっているらしき人や、積み上げられた黒焦げの遺体……
戦争のフィルムなのかと思うような地獄絵図です。
白黒でしたが、カラーだったらもっと衝撃的だったのではと。
地震大国日本にいる限り、避けようもない地震とのめぐり合わせです。
非常時への備えをしつつ、後悔のない毎日を過ごさなくてはいけないと、改めて思いました。
震災で亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
野島断層保存館はこちらです


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