友人や知人からも好評をいただいている絶賛発売中の新刊『「呪術」取り扱い説明書』
人間の頭蓋骨や虫などの生きもの、精液などを使うグロテスクな呪いから、おまじないのように行えるポップなものまでを、多様にご紹介しました。
おどろおどろしい呪いの世界なのに、なぜだか明るく、読みやすく、ラインナップが面白かったという嬉しいお声をいただいています。
ありがとうございます。
呪術には作法があり、とても厳しいものもありますが、その割には、書籍によって異なる内容のものがあることもあり、調べるほどに謎の多い深い世界であることがよくわかりました。
秘密裏に行うのが呪いですから、「私はこうやって呪いました!」と公言したり、その結果を書き残したりするようなものではないのですよね。
現代社会では、呪いが効いたことを立証できなくても、呪ってやるという脅しで、脅迫罪に問われる可能性もあります。
恨みの心は、未来に進む道をふさいでしまうのです。
恨みを果たして未来に進むという考え方もありますが、果たすために費やす年月や労力を考えると、もったいないですよね。
嫌いな人、許せない人、憎んでいる人のことばかりを考え続け、そのことに執念を燃やし続けなくてはいけないのですから。
恨みを果たせたとしたら、次は何をするのでしょう。
虚しさを感じてしまったり、恨みのターゲットがなくなってしまうことで、心に穴があいていることに気づき、無気力になってしまうかもしれません。
それでは、憎い相手のために人生をかけて、自らの未来を台無しにすることにもなりかねないでしょう。
そんなことよりも、好きな人を愛し、やりたいことをして楽しく過ごすこと。
自分が幸せになることがもっとも重要ですよね?
本末転倒にならないためにも、幸せになることが1番の仕返しです。
幸せになったことを相手が知れば、ショックを受けて、どん底に落ちていくでしょう。
どん底に落ちた相手のことを知っても、幸せになったときには、どうでもいいこととして扱っている自分に気づくはずです。
サラッと、怖いことを書いていますが、本当にそうだと思います。
恨みつらみの過去に囚われず、未来に向かって歩むこと。
今という時代は、人権を蔑ろにする人が罰せられる風潮にあります。
昔のように、弱者とされる人だけが泣き寝入りをする時代ではありません。
未来は、自らの行動で変えることができるのです。
望む未来に変えていけばいい。
以上が、呪いを1冊の本にしてわかったことでした。
人は怒り、頭にくると、誰かや何かのせいにしたくなることがあります。
また実際に、誰かが足を引っ張ったり、邪魔をしてくることもあるでしょう。
でも、そこでつまずいてはいけない。
踏み潰す or またぐ、そして、歩き続けるのです。
新刊発売中
『いちばんていねいな、オラクルカード』(日本文芸社)
『今日の推しの運勢』(ホビージャパン)
『「呪術」取り扱い説明書』(辰巳出版)
好評発売中