すべてを見通し、未来を予言する占い師とすると、占いをする人には神秘の力が宿っていて、霊感があるに違いないと思う人もいるでしょう。

 

しかし実際には、占い師と霊能者は異なり、占いができても霊感がないという人と、霊視ができても占いはしないという霊感のある人がいます。

 

霊感があるかどうかは、本人の自覚の有無と、それを公言しているかどうかの違いもあるので、霊感がないと言っていても、実はあるかもしれません。

また、占いも霊視も行うハイブリッドな人もいます。

 

いずれにしても、占ってほしい人からすると、霊感があろうがなかろうがどうでもいいことで、「本当に当たるんですか?」というところが重要なだけですよね。

 

シュールな話になってしまいましたが、呪いの歴史を振り返ると、呪いと占いには密接な関係があり、霊能力者と占い師、呪術師は、兼任だったらしいことがわかります。

 

例えば、呪術の達人であり、占いも行っていた陰陽師安倍晴明です。

 

『宇治拾遺物語』の御堂関白ノ御犬と晴明の奇特ノ事に伝わる、安倍晴明と藤原道長のエピソードがあります。

 

道長が法成寺に参詣しようとした際、白い犬がそれを拒み、門をくぐれないようにしたそうです。

 

晴明に、その理由を占わせると、法成寺の境内に、呪物が埋められているとのこと。

 

道摩法師(蘆屋道満)が、藤原顕光の依頼で、呪物を仕掛けたことがわかったのです。

 

土器を2枚重ね合わせ、紐で結んだ呪物が見つかったそうな……

 

晴明は呪術合戦時代を代表する呪術のスペシャリストですから、呪術を行うだけでなく、誰が行った呪いであるかを見定めて、その相手に呪いで呪い返します。

 

占いで未来の不吉を予測して、それを回避するための呪術を行い、必要であれば、特定の誰かに向けて呪いをかけていたのです。

 

このように、1人で何役もこなせた晴明はかなり便利な人材で、朝廷から信頼され、重用されたということなのかもしれませんね。

 

別の観点からも、呪いと占いについて考えてみましょう。

 

占いは、未来を予測して、未来のために役立てていくためのものです。

 

予め未来を知った上で、「こうしたい」「ああしたい」の実現を目指します。

 

つまり、意図した方向に未来を変えていこうとする行為なのです。

 

自分の未来を変えることは、自分を取り巻く周囲の人々の未来にも影響をもたらします。

人の運命を変えようという動きですから、そのことに対する代償を求められるかもしれないと考えられるでしょう。

 

霊能者や占い師は、ろくな死に方をしないなどと聞くことがありますが、それが本当なら、占いや霊力を用いる手伝いをしていることの対価なのかもしれません。

 

もちろんその場合は、手伝った霊能者や占い師に限らず、それを求めて訪れたクライアントも避けることのできない定めと言えるでしょう。

 

めぐり巡ってくる「呪」の力です。

 

だからこそ、人の不幸に加担せず、多くの人がハッピーになれる方向に意識を向けて、呪いや占いをポジティブに役立てていきたいですね。

 

 

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