目に届く光と心に届く光で、突然に視力を失った方との再会について書きました。
今日は、そのときにレクチャーしていただいた白杖についてです。
地面にある黄色いぼこぼこや、ライン状のぼこぼこに記憶のある人は多いでしょう。
あのぼこぼこの呼び名を「点字ブロック」と言います。
点字ブロックは、白杖で地面に触れることで、ここは歩いて安全なのだということを知るためのガイドです。
2種類の点字ブロックにはそれぞれ意味があります。
誘導ブロック(線状ブロック)
ライン状のブロックは、白杖を添わせることで、自然と続いている方向を知ることができ、道が続いていることを知らせるのです。
警告ブロック(点状ブロック)
つぶつぶのブロックは、文字通り「警告」を意味します。電車のホームはすべて警告ブロックがありますよね。また、横断歩道やエレベーター、階段、誘導ブロックの交差する地点を知らせます。
日本盲人会連合へのリンク
ヒールをはいていると歩きにくく、カートなどを押していると、がたがたして困ることもありますが、これがないと死活問題になる人がいるのです。
白杖を実際に使わせてもらいました
なかなか楽しく、思わず、「おもしろい」と言ったあと、「あ、ごめんなさい
」と謝ったのですが、ご本人も、はじめて白杖を使ったときに同じことを言ったとおっしゃってくださいましたが……
自分の2歩前に白杖の先端がくるようにして、先端で道をなぞるか、左右にスライドさせながら歩きます。
先端の動かし方は好みだそうです。
前方に障害物があると、白杖がぶつかることで、自然と身体もストップします。
私もわざと、壁から数メートルの距離を目と閉じて白杖で進んでみましたが、本当にちょうどいいところで止まれるんですよね
一歩縮まると、段差に落ちてしまったり、障害物に衝突してしまうかもしれないので、この距離感が重要です。
この原理を知らないと、人がたくさん通るのだから、もっと遠慮して白杖を使わないと、急いでいる人がぶつかりそうになったり、つまづくじゃないかと思ってしまうかもしれませんよね。
でも、自己中の発想でそうしているわけではなく、最低限必要なエリアが2本先までなのです。
また、見えない方は人混みを避けて、できるだけシンプルに移動できるコースを選んで行動されています。
なので、万が一、人混みにいらしたとしても、それは迷ってしまったか、どうしても通らないといけない事情があってのことか、交通事情の影響を受けているのではと思います。
それとトイレ問題です。
トイレの前まで同行してわかったのですが、トイレまで点字ブロックが続いていないこともあり、手前と奥、左か右のどちらが男性用で女性用なのかもわかりません。
もしも、トイレ近辺で困っていそうな人を見かけたら、声をかけて教えてあげるといいかもしれません。
身近に当事者がいないと、なかなかわからないことはたくさんありますね。


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