先日、以前に仕事でお世話になっていた方と再会しました。
最後に会ったのは2年半前の仕事の打ち合わせ。
その2日後、突如、両目の視力を失い、入院して検査を受けてもはっきりした原因がわからず、視神経の異常ということしかわからぬままに退院され、静養されていたそうです。
静養しても治るわけではなく、片目だけは、ぼんやりと光が感じられ、すごく顔を近くに寄せると、やっと白黒で見えるか見えないかという状態なのだとか。
どれだけ絶望されたのだろうと思うと、想像を絶するものがありそうで何も言葉は出ません。
けれど本人は、白杖の使い方を教わって盲学校に通い、今では、1人で外出もするし、白杖を使う人と使わない人との橋渡し役として、イベントやワークショップなどで活躍されています。
本当に素晴らしいですね
目に届く光を失っても、心に光を得て未来に向かっています
生まれてはじめて、白杖の人と一緒に歩いたほんの数分の時間。
エレベーターに乗ろうとした瞬間、スマホを見ながらエレベーターに割り込むように乗ってきた男性が、白杖につまずきました
つまづいた男性が逆切れ気味に振り返ると、同時に白杖が目に入ったのでしょう。
「すみません」と大慌てしていました。
スマホだけを見て歩く人は、危ないのは自分だけで、自分で責任をとるし、後悔することはないと思っているかもしれません。
けれど、それは、「危ないから走っちゃダメ」と注意されて、「平気だもーん」と言って走り続ける子どもレベルの話。
走る子どもも、スマホだけを見て歩く人も、自分の身を周囲が心配してくれていると思っていたら大間違いですから
お前のせいで、人様がケガをしたり、交通事故を巻き起こして死者でも出たらどうしてくれるのだ。
ぶつかった相手が臨月の妊婦さんで、母子の命を危険にさらしたらどうするのだ。
そういうことなんですよ
白杖を使っていると、人とぶつからないことはないし、こんなにも前を見て歩かない人が多いことを知ったそうです。
また、点字ブロックの上に荷物を置いてスマホを見ている人を、電車のホームなどでよく見かけますが、あれもすごく困りもので、荷物につまづきそうになるのだとか。
再会した人は全盲ではないので、若干、近付けば何かがあることがわかるそうですが、本当になにも見えない人は、つまづいてから、または、転んでからはじめてわかるのです。
地面だけを気にしていても、こんなにもキケンがあるわけですが、3次元空間を移動する私たちにとって、顔や頭の位置までを含めた安全の確保が必要になります。
人的妨害となる要素が世の中からなくなったとしても、駐車中のトラックのミラーや街路樹、庭から飛び出した小枝などが、身体や顔、頭を傷つける可能性もあります。
それだけ大変な思いをしながらも、仕事や勉強のために出掛ける人がいることを、ぜひ、多くの人に知っていただきたいです。
目に光が届いていても、心に光が届いていない人は、心の窓を開けて、自分以外の人々の存在を感じてください。
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