『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』と『リーディングがもっと楽しくなる 78枚で占うタロット読み解きBOOK』と『4週間でマスター! 書き込み式 78枚で占うタロットレッスン』『オリジナルカード78枚ではじめる いちばんたのしい、タロット占い』をご好評いただき、ありがとうございます。
タロットで自分を確認する方法についてです。
自分ではわかっていない自分が常に存在しています。
例えば、「今はこうしたい」と思っていたとしても、「本当にそうしたい気持ちはどのくらいの程度なのか」を冷静に自問自答してみると、大して思い入れがあるわけでもないことがわかったり、誰かに対する腹いせの気持ちやライバル心が影響し、本当はどうでもいいことに躍起になっていることもありますよね。
人は大抵、目先のことにとらわれてしまうと、そのことしか見えなくなり、本来の判断力を失ってしまうところがあるのです。
だから、一呼吸置いて物事に取り組んだほうがいいのですが、瞬時の判断で飛び込まないとチャンスを逃してしまうこともあり……そこがパラドックスになります。
『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』154頁と、『リーディングがもっと楽しくなる 78枚で占うタロット読み解きBOOK』40頁にある「択一スプレッド」に、「質問者の態度」という項目があるのは、選択肢に向き合う質問者を読み解くことで、深刻に悩んでいるのか、実はきちんと自分で考えようとしていなのかを見極めるためです。
「正義」で考えているのか、「恋人」で考えているのか、「カップの7」で迷っているだけなのか、そもそも「愚者」で何も考えていないのかもしれません。
別の視点からの例もあげてみましょう。
自分では意識したことがない面を、親しい人から褒められたり、反対によくない面を指摘されることもありますよね。
例えば、「あなたの○○なところに、私は何度も救われたんだよ」「あなたの○○なところ、いつも見習わないとって思っていたんだ」「あなたの○○なところ、すごく好きだな」など、ふとしたときに言われて驚く自分の長所です。
一方、「あなたって、○○なところがあるよね」「あなたって、いつもそうだよ」という一言で短所に気付かされたり、「結局、○○なんだよね」と、自分の行いの無責任さを指摘されて耳の痛い思いをするのです。
このことは、「ジョハリの窓」でいうところの、「盲点の窓」に通じるでしょう。
<ジョハリの窓>
「ジョハリの窓」といわれる4つの窓
開放の窓:自分も他人も知っている自己
秘密の窓:他人に隠している自己
盲点の窓:自分は知らないが他人は知っている自己
未知の窓:誰にも知られていない自己
人とのコミュニケーションを深めることで開かれていくジョハリの窓ですが、「未知の窓」を開くことは、かなり難しいでしょう。
タロットは、一呼吸置くときに役立つアイテムです。
例えば、悲しみに打ちひしがれていると、悲しい可哀想な自分に浸りきってしまうことがあります。
本当はもう大丈夫なのに、可哀想な自分に慣れて、周囲の労りや哀れみの言葉に酔っているような状態……。
そんなときにタロットをひくと、「太陽」や「女帝」などが出ることもあります。
思い込みの自分を脱して、本当の今の自分を確認するタロットなのです。
山積みの原稿を前にして、今からスポーツジムに行こうかというときに、タロットをひいて自分を確認していました。
「戦車」が出たら、身体を動かしたいときだから、今、行かない場合でも、明日に行くことになりそうですね。
「女司祭」や「正義」が出たら、ジムに行っても仕事が気になってしまいそうなので、執筆作業に専念したほうがいいでしょう。
「節制」や「恋人」が出たら、気分転換が必要になるので、一息入れるタイミングにジムに行く手がありそうです。
こんな風に、タロットで自分を確認しながら、毎日を過ごしています。
自分でも思いますが、どれだけタロットが好きなんだろうかという感じ。
自分の盲点を教えてくれたり、気づいていないアイデアをもらえることもあるタロットは、よき相方なのです
78枚シリーズ第一弾:基本編
78枚シリーズ第二弾:リーディング編
78枚シリーズ第三弾:書き込み式レッスン編
78枚シリーズ第四弾:オリジナルカードでたのしむ編
当ブログのタロット記事のもくじです。
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