『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』と『リーディングがもっと楽しくなる 78枚で占うタロット読み解きBOOK』をご好評いただき、ありがとうございます。
78枚のタロットカードは、22枚の大アルカナと呼ばれる、それぞれのネーミングがタイトルになっているものと、小アルカナと呼ばれる56枚の番号+人物の階級が示されたもので構成されています。
今回お伝えするのは、22枚の大アルカナについてです。
「魔術師」「皇帝」「司祭」「悪魔」などの名前がついた大アルカナの意味は、そのタイトルそのものです。
意味を覚えないといけないと焦っている人が多いようですが、覚えるもなにも、大抵のカードには、タイトルが明記されているので、それを見ればわかるはずで、覚える必要はありません。
ただ、恋愛を占って「魔術師」が出たときに、「この恋は魔術師ですね」では、リーディングになりません。でも、魔術師からイメージした言葉に変換していけば、それがそのまま答えになります。
例えば……
恋の魔術師?→恋の手練れ→器用に恋をする→遊び人
恋に魔法をかける?→相手をリードして思いのままに操る
恋をした自分が魔術師?→恋を上手に展開させていく→相手の心を奪う
恋の相手が魔術師?→魔法をかけられてしまう→相手に主導権がある
こんな感じに変換できますよね
書籍にあるキーワードをがんばって丸暗記するよりも、自分の中でカードのタイトルの意味を咀嚼して、テーマに落とし込んでいくセンスが重要です。
もちろん、カードを見た瞬間の直感も大切で、カードのここが気になったから、きっとこうだろうという読みも採用します。
でも、直感力の弱い人でも、タイトルから読みを深めていけば、どんなことでも読めるようになるでしょう。
また、クイズのように、「テーマは恋愛で、問題は魔術師」として考えいくことを繰り返すうちに、ひらめきの回路も開いていくはずです。
タロットは、占いの道具としてだけではなく、自己トレーニングにもオススメできます。
このことは、タロット以外のカードにもあてはまるでしょう。基本はカードのタイトルです。
熟練者でも、カードが読めなくなった、答えがマンネリ化してきた気がすると思ったら、この原点に立ち返るといいでしょう。
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