bunkamuraで開催中の「ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!」
はりきって初日に行ってきました。
 
ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!
 

スマホから貼ったら、なぜか横向きに……

一見すると大胆な筆跡で、大雑把な絵なのかなと思いきや、色の濃淡で動物の毛や羽の流れが細かく描かれていたり、この細いラインは極細ペンなのかと思うくらいの線を筆で描いたのか!!と、便利な文具で囲まれる私は思ってしまうのでした。
 
ミュージアムショップでは何も買いませんでしたが、カラスとサギ、地獄大夫はお気に入りです。
 
写実的な絵と、現代にも通じるオシャレなデザインイラストのような作品があり、見事な画鬼だなと。ご自身で、自分のことを画鬼と言っていたというセンスもステキです。落款のデザインも、作品やシリーズによって異なるデザインにしているらしく、全体的なイメージを大切にされていることを感じました。
 
鍾馗(しょうき)と鬼の絵がたくさんありました。戦シーンを描いた作品では、躍動的な激しい戦いと飛び散る武器や火の粉の中にある人影が、本当に動いているように見え、地獄絵図の細部にも見入ってしまいました。
 
地獄絵、妖怪、幽霊……まさに私の好きなジャンルですが、動物を描いた作品もとても魅力的で、ゾウやトラの皮膚の動きまでが見えてきます。
 
以前に幽霊画展で出会った『幽霊図』と再会しました。行燈の横にスーッと浮かび上がる女性の幽霊。暁斎の2番目の奥さんを追悼して描いたといわれているようです。こういう展示会で再会する作品に出会うと、自分の求める世界観に通じる作者さんなのだなと実感します。変わった自己確認です。