どんなことにもあてはまることですが、「○○が得意」「○○が専門」と言っている人が、本当にそうかどうかはわからないものです。

けれど、「得意だ!」と豪語された内容が、自分の苦手なものだったときは、相手の言葉を鵜呑みにしてしまいがちです。

「あー……すごいな」

「やっぱり私はダメなんだ……」

そんな風に思ってしまうこともあるでしょう。自信を持てないことを前にすると、どうしても弱気になるし、場合によっては劣等感を抱いてしまうものです。

でも、ここで落ち込んだり、自分はダメな人だと決めつけないほうがいいでしょう。なぜなら、得意だと自称する人が、はったりである可能性もあるからです。

私はこれで失敗しそうなことがありました。占いを勉強しはじめた頃、複雑な西洋占星術への苦手意識があり、自分には向かないのかもしれないと思っていたのです。そんなときに、「私は西洋占星術が1番得意」「専門は西洋占星術だから」と言っていた人がたくさんいて、「私はダメだなぁ……」「みんなすごいな」と思っていました。

ところが、あるときに気付いたのです。得意で専門だと言っていた人が、「○○座は○○な性格だからねー」と、素人向けの本に書いてある内容を得意気に語っているではありませんか! でもこれはきっと前振りで、この先に奥深いコメントがあるに違いないと、興味津々で聞いていたら、それだけで終わってしまったのです。

「えーーーーー! 得意じゃなかったっけ!? 専門なのでは???」

そんな体験があってからは、何気ない人の会話をしっかり聞くことにしました。聞いていると、なんとなく、その人が本物かどうかがわかってきます。本当にすごい人もいるのですけれどね。

でも、ここで注意しなくてはいけません。その人がウソ吹いたり、ビッグマウスになっていたとは限らないからです。自称「得意」には、その人の中での判断基準が影響しています。その人にとっては、「得意」に入ったかもしれませんよね。反対に自分に置き換えてみると、自分で「得意」だと思っていても、ほかの人から見たら「大したことないよね」に分類されてしまうこともあるということです。

ということで結論!

自慢気な人のことは気にせず、自分のペースで学んだり、腕を磨きましょう。落ち込んだり、あきらめそうになっている時間がもったいないです。