ネットでもリアルでも同じだと思いますが、自分が信用している人が仲良くしているらしい相手のことをかいかぶることが多いでしょう。

以前、占いバーを営んでいた私ですが、当時流行っていたmixiで、私の友達になっている人から友達申請が来ると、「LUAさんの友達だから安心だ」という判断で友達登録をしたあとにトラブルを起こし、「LUAさんの友達だから大丈夫だと思ったのに!」と言ってくる人がいました。

はっきり言って、おバカですって! お店を営んだり、客商売をしている人はすぐにお分かりいただけると思いますが、誰がお客さんだかもわからない状態のHNで友達申請が来れば、何も選ぶことなく友達OKにするのは普通のことです。ですから、「友達登録している=友達」だと思うなんて気が知れません。

これは、お店をやっているかどうかに関わらず、誰にでもあてはまることです。ちょっと知っている人から友達申請が来て、「こんな人、友達になりたくないし、実際友達ではないんだけど、でも、断るのも角がたつから仕方がないなぁ……」と、しぶしぶ友達OKすることがありますよね?

つまり、友達でもなんでもない謎の人が、ネットの友達リストの中には存在しているということです。

ということで、信頼できる人がつながっている相手だから問題ないという判断はいけません!

次に、リアルな交友関係についてです。学校や職場などで、いじめられている人も多いと思いますが、おそらく、このことが原因の1つになっているのではと思います。

「○○さんにこうされたから、○○さんとは付き合わないほうがいいよ」と触れ込んで、○○さんを仲間外れにしたり、反対に、「△△さんはいい人だよ」と言われて信じていたら、とんでもないことをされてしまうことがあるでしょう。

でも、人からの情報は、”その人VS相手”というマンツーマンの狭い人間関係の中でのことで、相手が自分になったら、話が変わるのは当然です。自分にとっていい人でも、ほかの人には意地悪だったり、ほかの人に優しいのに、自分には嫌がらせをしてくる人はいます。

だから私は、自分が嫌いな人とは一線を引くようにしますが、自分が好きな人がいても、とくに人に勧めることはありません。もちろん、引き合わせたら確実にいいなと思えるときは別ですけれど。

また、「あの人は悪人だから気を付けたほうがいいよ」と言われても、悪人かもしれないという可能性を念頭に置きつつ、普通に相手をします。自分にとっては無害である可能性もありますし、付き合い方によっては、何の支障も来さないこともあるでしょう。友人がケンカをした相手だからといって、友人の言うままにケンカもなにもしていない人との付き合い方を変えるなんておかしいですよね。

人間関係は自分で築くものです。自分以外の人のことは関係なく、相手が誰であろうと、良好な関係を築けるかどうかは自身の器量にかかっています。