運命の出会いをしたいと思う人はたくさんいらっしゃいます。確かに、出会えたら素敵ですよね。

先日、運命の出会いをされた方々としっぽり飲んでお話していました。いろんな話題がのぼる中、切ないお話があり、そこでハッとさせられたことがあります。

その方々は、ステキなパートナーと出会い、お互いを想いあう幸せの中で暮らしていました。シングルの方が聞いたら、羨ましいと思うかもしれませんね。

ところが、彼らのパートナーはあの世に旅立ってしまったのです。若く、早すぎる死のお別れでした。

粛々と進めるお葬式のときは、泣きもせず気丈にいられても、ひとりになった瞬間に涙が止まらなくなったり、パートナーが喜びそうなものを見つけると、それを教えてあげたくて、お位牌に向かって今でも語り掛ける自分がいるという状況……想像しただけでも辛いことでしょう。

けれど、だからといって、自分が先に旅立ったとしたら、相手にそれを押し付けることにもなりますよね。

死の順番は選べないけれど、選べたとしたら、あなたはどうしますか?

素敵な出会いに恵まれた幸せには、避けては通れない残酷な別れが待っているということです。

運命の出会いをしていない人は、もしかすると幸せなのかもしれないと、このときはじめて気づきました。

まだお互いに元気なうちにケンカ別れをして、別れの爽快さに浸ることも、かなりプレミアムなドラマと言えるのかもしれません。