アメブロに来る前の2011年に、子宮筋腫&チョコレート嚢腫の手術をした私です。定期検診をさぼり続け、何となく行った検診で、これは手術をしないと危険ですよという発見をしました。毎回検診に行っていたとしても、手術を検討した人にしかわからないことがあります。それをまとめた記事です。ご入り用の方は、ぜひ、お役立てください。
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 13個の子宮筋腫と、10cmを超える巨大チョコレート嚢腫を開腹手術で摘出した私ですが、手術が必要か否かについては、いろいろと調べました。デリケートな部位の手術ですので、なかなか口に出せない方もいらっしゃると思います。そこで、私が手術を決意した経緯を経験からまとめてみました。もし、同じような悩みを抱えている方がいらっしゃれば、そのヒントになればと思います。

<開腹手術への決意>
 無料のがん検診で子宮筋腫が見つかり、精密検査を余儀なくされました。MRI撮影でわかったことは、複数の巨大子宮筋腫と10cm以上に膨れ上がった卵巣にあるチョコレート嚢腫の存在です。これだけ大きな筋腫と嚢腫があるなら、開腹手術をして、すべてを根こそぎ取る方法が望ましいのではないかという、医師からの話を聞き、どうすべきかを考えていました。そこで、インターネット検索はもちろん、女性の病気を扱った書籍を読みながら、自分なりの考えを導き出したのです。開腹手術を受けようと決心したポイントは、卵巣嚢腫にあります。卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫)は、5cm以上を超える大きさのものを10年以上保持すると、がん化する可能性が高まると知ったことが、決意を固める最大要因になったと思います。この時の私は、最後に婦人科検診を受けてから9年目に入っていました。そこで10cmを超える嚢腫が発見されたということは、最悪の場合、もうすぐ10年モノになってしまう可能性があると思ったからです。実際に血液検査では、腫瘍マーカーで上がってはいけない項目が2つ、がんを意味する数値を示しており、がんの可能性はゼロではないと、ドクターから聞いています。そうなると、手術をする場合も、腹腔鏡を用いると、万が一、患部に針を刺した時にがん細胞が飛び散ってしまう危険が考えられます。複数の巨大子宮筋腫の存在も確認しているため、開腹して、すべてをきれいに取り除いてもらうことがベストなのではないかという結論に至りました。


<子宮筋腫について>
 子宮筋腫は、自覚の有無に関わらず、5人に1人が持っているものだそうです。何年もの間、複数の小さな子宮筋腫を抱えたまま、定期健診を続け、共存している人も少なくはないとのこと。また、漢方薬を飲んで、子宮筋腫をゆっくり治療するという方もいらっしゃることがわかりました。けれど私の場合は、筋腫が大きいことと、卵巣嚢腫の正体が心配なこともあり、早急に手術を受けようと決心したのです。
 もしも私が、子宮筋腫しか持っていなかった場合はどうしたのでしょうか。振り返って考えてみると、複数で巨大なこともあり、月経時の出血量の半端のなさや貧血の度合いからして、やはり同じように、開腹手術に及んだのではないかと思います。但し、卵巣嚢腫ほどに、病状が悪性化することは心配しなかったと思います。


<手術方法>
 手術の方法にもバリエーションがあります。それは、臓器ごと摘出することと、病巣だけを摘出して、臓器の機能を残すことの2つです。その決断は、個人が抱える状況と意思に委ねられるでしょう。メリットとデメリットは両者にあります。下記にまとめてみました。

★臓器ごと摘出
 2つある卵巣の場合は、残された1つが機能する限り、子供を持つことができますが、双子が生まれる場合は、1卵生しか生まれないことになります。1つしかない子宮を摘出する場合は、子供は望めなくなります。卵巣と子宮をセットで摘出する場合は、今後、婦人化系の病を心配する必要がなくなるというメリットもありますが、同時に、いきなり閉経することにもなるので、ホルモンバランスが崩れ、更年期障害のような症状が出ることもあるようです。
 この決断には、未婚か既婚か、または、出産が済んでいるかどうか、閉経間近かどうかなどのプロファイルが大きく影響するでしょう。余談ですが、私の調べたところによると、良性の筋腫や嚢腫であったとしても、それを保持したまた閉経を迎えた場合、閉経後に悪性化するケースもあるようです。

★病巣だけ摘出
 卵巣、子宮に関わらず、病巣だけを摘出する場合は、今後の妊娠も可能ですし、二卵性の双子が生まれる可能性を持つことになります。しかし、再発の可能性がゼロではないのが、子宮と卵巣の病。手術で完全に病巣を摘出したとしても、また同じ病魔に襲われることがあるかもしれないため、また同じ手術が必要になるかもしれないというデメリットがあるのです。

 簡単ですが、以上が、病巣の手術についてのまとめです。ご自身がこれからどのように生きていきたいのかによって、手術の方法も変わってくるでしょう。次に、術後の妊娠を望む人への条件をまとめました。

<術後の出産>
 子宮筋腫の開腹手術(膣式や腹空鏡の場合はわかりません)を受けた後に妊娠すると、必然的に帝王切開での出産になるようです。理由は、筋腫の数分の縫い傷が子宮にできてしまうため、出産時の子宮の伸縮に、縫い合わせた子宮が堪えられなくなってしまうからだそうです。ですので、もし、妊娠を望んでの開腹手術を受ける場合は、その後の妊娠で、再度、開腹する必要があることを覚悟しなければいけないでしょう。また、病気の再発も考えると、妊娠を含め、この生涯で最低1度以上は、お腹を切ることになるということになります。健康で体力があれば、お腹を切ることに問題はないと思いますが、個人の体力や健康状態次第で、状況は変わってくるでしょう。

<入院日数>
 入院日数は、手術の方法によって異なります。私の開腹手術では、入院前日(1日)の入院の後、手術から丸一週間(8日間)の入院(合計9日間)が必要でした。これは基本的な日数のようです。腹腔鏡や膣式の場合は、傷の大きさが小さくて済むため(膣式は傷がないのかしら??)、入院期間も短縮できるようです(私は経験していないので、実際の日数はわかりませんが)。長期の休みをとれない人は、腹腔鏡手術で、前編後編に分けて、手術&入院をされる方もいらっしゃると聞きました。

<検査から手術までのスケジュール>
 手術の前の検査は、予想以上に月日を費やすことを覚悟すべきでしょう。ですので、早めに専門医の診察を受けることが1番です。精密検査が必要な場合は、診察の後、医師の指示により、精密検査(MRIやCTなど)を受けることになります。人気のドクターや病院にかかる場合は、診察を受けるだけでも3ヶ月とか半年待ちの場合もあり、更に、診察後の検査予約が半年後というケースもあるようです! 検診結果が問題なければいいですが、手術が必要になった場合は、検診結果を受けた後に手術の予約を入れることになるため、ここから更に月日を費やすことになります。手術の予約で1年以上待つ病院もあるそうですので、かかる病院についても、はじめに調べておくことをお勧めします。
 もし、妊娠を望んでいるのであれば、自分の年齢や環境を考慮しつつ、早急に動く必要があるでしょう。


 以上が、私の経験からの悩める方々へのお役立ち情報でした。今は女医さんも多いですし、検査のしくみも合理的になっています。恥ずかしいとか、面倒だと思わないで、不安を感じたら検診に行ってください。私も長年の放置の末、発見された病巣でしたけれど、虫の知らせのような胸騒ぎがあったことは事実です。自分のためにも、愛する人のためにも、美しく健康でありましょう!