先日、3カ月先まで予約が取れないというセララバアドにお誘いを頂き、初の分子ガストロノミー体験をしてきました。

「分子ガストロノミー」って何なの? 何かやってきたの? と思われてしまうかもしれませんが、レストランでお食事をしてきただけです。

「分子ガストロノミー」は、調理という名の化学といえばいいのでしょうか。身近なところでも、小さいながらも存在感を高めています。例えば、泡状になった醤油です。「何だろう?」と思って口にすると、普通に醤油の味なのですが、どうしてこんな状態になっているのか? どのようにしたらこうなるのか?という疑問を持ってしまった経験があるのではと思います。こうした料理の技の集大成が分子ガストロノミーです。

前菜で頼んだ生ハムと玉状になったオリーブオイル!
生ハム&オリーブオイル

分子ガストロノミーのメニューをコース料理で頂きましたが、はじまりからデザートまで、これは何なの? どこを食べればいいの? という驚きと、口にしたときの素材の美味しさの連続でした。ふつうに考えると、見た目がごてごてしていて、もとの形状がわからない状態になっていると、味わいもごちゃまぜで、美味しいのか、全部が同じ味なのかという、見た目だけをはったりにしたなんちゃって創作料理になってしまいますよね。けれど、分子ガストロノミーは違います。しっかり美味しいし、見た目も美しい。それぞれが作品になっています。

一品目:スパークリングマスカット
一品目

二品目:森の朝
二品目

三品目:落葉の森(トリュフを探して森を歩く豚)
三品目

三品目のガラスケースを開けて、白樺を取り出すと、中にメニューが!
メニュー

四品目と五品目はハイジセット?
四品&五品目

六品目:とろ豚 栗
六品目

七品目:スモーク 野菜の涙
七品目

八品目:紀州鴨 リンゴ ベリー
八品目

デザート前半&後半:柿 マスカルポーネ どんぐり トリュフ バラ ライチ
デザート前半


スイーツの下にあるおがくずのような、土にようなものも食べられるんですよ! しかも美味しい! ナッツ? コーヒー豆? まさかのチョコ?? うーん、美味しいけれど謎でした。
デザート後半


外食で美味しいもの食べると、材料をチェックして自宅で真似て再現することがありますが、分子ガストロノミーはそうはいきません。作る工程に必要な機材と莫大な手間とスキルが必要なのです。

行ったことのない方は、ぜひ、体験されてみるといいと思いますが、遅刻マンの人は要注意! コース料理開始時間は厳守です。化学反応を駆使した繊細な料理なので、テーブルに運ばれたらすぐに食べないといけません。温度で変化するデリケート料理は、テーブルに並べておけないため、遅刻した分の料理は食べられなくなります。びっくりしてしまうかもしれませんが、できたてで膨らんでいるスフレが秒速でしぼんでしまうことからも想像できることですよね。

厳選された材料で、これだけ手間のかかる料理を楽しめると考えるとかなりお得なお値段だと思えますが、ドリンクと合わせると、決してお安くはありません。次回以降はスポンサー付にしようと思います。笑

気になる方はググってね(^_-)-☆