夏日となったこの日、3か月ぶりに鷲羽山遺跡へと出掛けました。

遺跡地から見る瀬戸内海は私が一番好きな風景です。

 

 

 

 

 

切り通しの斜面も含め この上の尾根一帯が石器散布地点となって露出した地表に

目をやり 遺物を表採します。

その当時の光景を頭に描けば この場所一帯では狩りを続ける集団のキャンプ地と

なって一時的な定住が始まりました。

そこでは石器作りをしながら陸化していた眼下の瀬戸内に生きる為の狩猟活動を

繰り広げ 再び獲物を追って次のキャンプ地へと石器を残し、移動して往きました。

 

 

 

 

 

 

 

拾い上げたのは かなり風化した石器の石材サヌカイト、性質はガラス質で割ると

鋭利な刃が得られ四国香川県で産出する石です。

対岸のここにも この石が搬入され多くの石器が作られ、手のひらには その

製作過程で出た石クズでした。

 

 

 

 

 

遺跡に行くならと家人から渡された生菓子、歩き疲れた体に糖分と一口ガブリ

薄皮が固く感じ、賞味期限をみるとオ―バ―に‼ 知ってか知らずか?

石器の採集もならず、帰路へと 生菓子の件、好意と受け取り言わぬと決めました。

 

         ありがとう  美味しかったと  心底か