岡山県倉敷市沿岸部に位置する国立公園、鷲羽山 山頂から望む瀬戸内海の多島美に

古くは鎖国下の徳川時代、江戸に足を踏み入れることを許された外国人のその一人

シ-ボルトは瀬戸内を航海中、ここ鷲羽山沖の景観に「野趣溢れたロマンチックな

庭園」と称賛し紀行文に記しています。

さてGW期間、訪れた観光客も瀬戸大橋の雄大さも加わり 大パロラマに魅了された

のではと想像します。

 

 

 

 

そんな中 観光客を尻目に尾根筋に在る遺跡地へと着き早速、地表面

に目をやり遺物採集を始めます。

旧石器人はこの場所で石器作りをしながら当時、眼下の海は陸化し

森や湖が点在した光景が広がる中、ナウマン象やオオツノジカを追い

狩猟生活を繰り広げていました。

 

 

 

 

 

残念ながら石器を見つける事は出来ませんでしたが石器を作る過程で出る石クズを

拾い集めた写真です。

 

 

 

 

 

 

その石器の石材に選ばれのは対岸の香川県国分台一帯に産出するサヌカイトと言う

石で旧石器から弥生時代と長きに渡り石の交流がありました。

手にした石は大割り、中割り、そして仕上げと段階を経てガラス質で鋭い刃を持っ

た石器が生まれます。

 

 

 

 

 

 

探し疲れた体に一服の清涼剤と眺めのいい場所に移動、そこに置かれた石碑が      「なるほど」と唸らす川柳でした。

 

         こんな句を  書いてみたいな  鷲羽山