震災後 スーパーで野菜を買うことができなくなってしまったというお母さん達の声にこたえて
6月から 東京を中心に京都、遠くは福岡まで
有機野菜のパレットを定期便で送っている
わたし自身も KIYOさんが整体でお世話になっている
和みのヨーガ研究所創始者のガンダーリさんと ともちゃん(鈴木智之さん)のご自宅に
この野菜を送り 毎月1~2回 お料理をして 一緒にごはんを食べている

わたしは もともとキヨズキッチンでもお料理人だったわけではなく
いつも試食とお酒のセレクトが専門だったので(汗)
当初 人に食べていただくお料理をするのは 自信がなかった

この時期 外食はなるべく避けたいし
お家で食べるごはんなんだから なんとかなるだろう とはじめたことだが
毎回色々な発見があり そこはかとない 幸せな気分を味わわせてもらっている
自分で仕立てた野菜パレットを受け取り
箱を空けて しばし野菜たちとじっくり対話をする幸せ


そして 何を作ろうかと考えながら
しばらく整体の事務仕事を片付けていると
頭の中に いくつかのレパートリーから レシピが浮かんでくる
キヨズキッチンがオープンしたころのお店のパンフレットに書かれていたコピー
「 やさいに聞くんだ 何になりたい?って 」
1995年当時 こんな風にKIYOさんは思って料理していたんだなぁ・・・と
今さらながら そのコピーが 実感を伴って よみがえってくる

パレットの野菜だけで作るので どうやって味をまとめるか思案し
KIYOさんの栄養学も考えながら構成するのが また幸せ

それぞれの野菜を作ってくれたおばあちゃん達の顔と
毎週集荷に行って それを箱詰めをして送ってくれる 農業指導者の田口夫妻の顔を
一人ひとり思い出しながら
しいたけの芯も 人参の皮も 雑穀の戻し汁も
全部全部残さず使って ひとつひとつメニューを仕上げていく幸せ

隣に立って一緒にお料理をしてくれるガンダーリさんに
「このお料理はこうでああで・・・」
と説明をしながら作る時間も幸せで

出来上がった お料理を食卓に並べると
みんなが 楽しく話をしながら もりもり食べてくれて
お皿に残ったサラダのビネガーまでキレイに平らげてくれるのがまた幸せ

ガンダーリさんは 自宅でのパーティの時には 一緒に作ったお料理を再現してくれていて
そのことでお料理がとても楽しくなった
と言ってくれたり
作る人と つなぐ人 料理して食べる人のつながりが見えて
それを大切にしながら紡いでいけるところに自分の身をおけることが
とてもとてもありがたく
ず~っとず~っと 何ともいえない豊かな感覚に包まれている

先週は 霜をかぶって甘さを増した 中津川の白菜やねぎ
冬は野菜があまりとれないから と 秋におばあちゃんが作ってくれた切り干し大根
西濃は海津のハウスで育ったきゅうりや青菜
おなじみの 下呂の 巨大しいたけにひらたけ などが入り
熊本のなすもあったので
こんなメニューに仕立ててみた

白菜とひらたけのブレイズ 切り干し大根のアラビアータ きゅうりのたまらん漬け 焼きなすのごま味噌和え
そして九州の雑穀ごはんに ほうれん草としいたけ、豆腐のお味噌汁
一方で 先回書いたような世界の動きをしっかりと見つめ
もう一方では 農業と消費者を繫ぎ 本当に必要で大切なことを見直す
わたしの被災地支援は 被災地の野菜を食べることではなく
いつか 被災地の方の力を借りて 西日本の農業を活性化し
安全で安心できる食べものを みんなが食べられるようにすることだと思っている
野菜との対話を楽しみながら
日本の未来の食を 照らしていけるように
微力ながら がんばり続けたいと思う
明日は この野菜をとってくれているお客様と一緒に
海津と中津川の産地を訪問する
産地にお客様と入るのは ずっと実現したかったこと
どうぞ お天気に恵まれますように
