「君は何もしなくていいから。」
と、言われて、「イェーイ!ラッキー!気楽に手抜きし放題だぜ~」と思うのは男の子に顕著らしいです。
そして逆に女の子は「え?私はそんなに役立たずで無価値な人間なんですか?」
と、思いがっかりするそうです。
これを「貢献感情」と言います。女の子ほど「やることがない」を苦しみと思うそうです。
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話は一旦変わり、私の過去の記事で「結果だけを誉めてはいけない」と繰り返し綴ってきましたが、家や家族や親の為に頑張る女の子を「役に立つから」との心意(真意)で誉めないでほしいと私は思う。
その子自身の本質的な気配りや気遣いや努力や視野の広さや頭の回転を誉めてほしいと思います。
「献身的な自分」に酔ってしまうと、「共依存」とか「代理ミュンミハウゼン症候群」という恐ろしい心の病を患う可能性があります。
これは例えば、アルコール中毒のパートナーを涙ぐましい努力で支えるのですが、パートナーの病気が回復すると、途端に自分の存在意義を見出だせなくなり、パートナーに「ずっと患者のままで居てほしい」と思い、自分から酒を飲ますようになってしまうのです。
また、三文小説のくだりではありませんが、誘拐や監禁で人質が犯人に同調して、人質女性の方から積極的に逃亡や犯行の提案をするようになることを「ストックホルム症候群」と言います。これもやはり「自分」を強く持たず「反射」で生きてきた人が陥るかと思います。
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SNSが普及した今、「いいね」を過剰に欲しがる人を、「承認欲求が強すぎて~」と揶揄しますが、これは誤用です。
本来の承認欲求とは、その存在そのものを認めることです。
「ただ居てくれるだけで私は幸せ」
「生まれてきてくれてありがとう。」
「出会えて良かったです」
とか、「成果」とか「結果」とか「能力」じゃない部分をありのままに全てを肯定することがどれほど大切かということです。
心理学の植木先生は
「心理学において『男運がいい』とは社会的地位が高いとか容姿や財産ではなく、『どれだけ相手に大切にされるか』です。と言ってました。」
またマザーテレサは
「大切なのはどれだけ心を込めたかです。」
と言いました。
ひたむきさを売りにするのは凄く楽です。
また、肉体的な負担を理由にしてる方が楽な状況はいくらでもあります。
苦渋の決断が英断だったと思えるのに数年かかる時だってあるのですから。終