前回に続き星座の話です。
夜空に輝く88星座のうち、「ペガサス」や「一角獣」など、カッコイイと思えるモチーフは全体で僅かです。
「オリオン座」や「ペルセウス座」など、ギリシャ神話を知っているからこそ「英雄達の星座」としてかっこよく思えます。
しかし、88星座には、「?」と思えるモチーフがたくさあります。
それは大きく分けて
「イメージが湧きにくい道具」
「カッコイイと思えない生物」
「そのどちらでもない例外」
の三つになりますね。
まずは最初の「イメージ湧きにくい道具編」です。
「画架座」…キャンバスを立てる三脚のようなものです。
「祭壇座」…こちらはギリシャ神話にまつわる話がある古い星座ですが、祭壇そのものは日本人にはイメージしにくいですね。
「彫刻具座」…交差した二つの工具がリボンで結ばれた形だそうです。
「彫刻室座」…部屋かよ!…と、突っ込みを入れずにはいられません。
説明によると、「台に乗ったつくりかけの胸像と、周辺に散らばった槌などが描かれています。」とあります。
その「散らばった槌」の隣の隣に前述の「彫刻具座」があります。
ややこしいわ!
「八分儀座」…前回も触れましたが、地球儀の元となったものです。
「レチクル座」…望遠鏡のファインダーを覗いた時の十字線だそうです。
「望遠鏡座」もあります。「顕微鏡座」「コンパス座」や「時計座」「定規座」「ポンプ座」はまだ道具としてイメージしやすいと思います。
「杯座」も「コップ座」とも言われますが、神話由来なら「聖杯座」の方がいいかな?とも思います。
「天秤座」と「水瓶座」も道具ですが、「黄道12星座」という超有名なこともあり、とてもイメージしやすいと思います。天秤という道具そのものよりも、(占いなどを通じて)天秤座の方に触れる機会の方が多いのではないでしょうか?
水瓶座は瓶で水を汲む少女の姿で描かれるので、「道具そのもの」としてイメージしないかもしれません
「炉座」という「かまど」のような形をした星座もあります。「炉」としてはイメージできますが、「ろ」と名前の響きだけ聞いてもわかりませんね。
同じく「矢座」「帆座」などがあります。
「帆座」はかつてアルゴン船座という大きな船の形の星座が「大き過ぎる」との理由で「帆(ほ)座」「竜骨(りゅうこつ)座」「羅針盤(らしんばん)座」「艫(とも)座」と4つに分割されました。
続く