「活躍の場」と「帰属意識」 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

はい、引き続き星野仙一さんの記事を書きたいです。

今回はもっと突っ込んで野球のことそのものを書きたいです。

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やはり衝撃的だったのは青年監督として就任直ぐに

「ロッテの三冠王落合をトレード獲得した」

ですね。
やはり仙一さんの革新的な考えがあったからこそ実現したと思います。

当時は「トレード」といえば引退間際の戦力外選手同士が交換される程度でしたね。
あくまで「控えの充実」程度で、レギュラークラス、ましてや球界を代表するスラッガーが現役バリバリで移籍するなんて衝撃的でした。

まぁ、確かにそこから落合氏と読売を中心とするのマネーゲームのトリガーとなったかもしれません。
でも、星野仙一さんが居なかったら、フリーエージェントの権利を選手が獲得する日はもっと遠くなってたと思います。
90年代の中日には中村武志捕手という絶対的なレギュラーがいました。
後輩の矢野燿大捕手は類い希な才能を持ってましたが、試合に出れない日が続きました。

そこで星野監督が決断したのは

「阪神タイガースへのトレード放出」

です。
決して「お払い箱」ではありません。

「活躍の場」と「ステップアップ」の為の前向きな移籍です。

20世紀にはまだまだチームを変わると「裏切り者」「守銭奴」との低俗な批判は普通でしたね。

選手が記録達成時に、移籍前の球団のファンから拍手が起きる様になったのはごく最近ですよ。

「最近の若者は~」
なんて言いますが、帰属意識に固執し過ぎて直ぐに「裏切り者」と罵るのは最近の年寄りくらいですね(笑)。

サッカーの記事でも繰り返し書いてますが、国の代表は名誉職です。帰属先はそれぞれの球団ですから!

オーストリア代表のジェフ・ウィリアムズ選手が阪神タイガース所属選手として、日本代表を負かして金メダルを獲得したことはとても嬉しかったです。
阪神ファンとして誇らしかったです。
それを「日本を負かした主犯」みたいな口汚い批判は当時ありましたね。

今では仙一さんが望んでた「ドラフトの完全ウェーバー制」が実現されることを願うばかりです。

ドラフトのくじはやめるべきでしょう。
「下位球団が指名した時点で独占交渉権を得る」
これでいいと思います。
その分、FAを早めにしたらいいと思います。

自由と責任。自立と自律。
そして自覚。
何よりも「夢」

星野仙一さんは本当に言葉が心に響きます。