
見てくださいませ、このビジュアルを!
めっちゃ怖いです!昭和ライダーの人気ワーストは前述のライダーマンで間違いないでしょう。
その理由は「弱いから」「かっこ悪いから」でしょう。
しかしアマゾンはダントツで「怖いから」で嫌うと思います。
南米アマゾン奥地で野獣ととに育った山本大介は、古代インカの超エネルギーを発生させる鍵となる「ギギの腕輪」をゲドンから守る為、長老バゴーによって改造手術を受けた。
日本にやってきた大介は、アマゾンライダーと名付けられ、ゲドンの獣人との戦いに挑む。(双葉社出版:昭和ライダー最強伝説より)
はい、ギギの腕輪はアマゾンの左手に移植され、これを外すことは死を意味します。
もうお分かりかと思いますが、アマゾンに取って、「自分を守るほど世界平和に繋がる」という設定が見事に出来上がります。
ギギの腕輪を渡さない=勝たねばならない=結果的に日本や世界の平和が守られるって構図です。
これは近年の漫画アニメで、「平凡な少年少女が人類を救う英雄に仕立て上げられて~」という数々の作品に共通します。
その中で、アマゾンライダーは私的な理由で戦い、勝ち続ければいいのです。
これは「正義のヒーローが正体を隠す理由」にも繋がる深いテーマです。
アマゾンライダーは飛行機事故で両親を亡くし、自分だけ奇跡的にアマゾンの奥地で生き延びたのです。
「守る者」が居ない日本で、13話まで日本語もまとに話せない、低い姿勢からの噛みつきや飛び付きの攻撃を多様する、トカゲ然した外見…。
正義の孤独そのものを体現したヒーローかと思います。
「決して活動が理解されない」
そこに核があるのかもしれません。
正義のヒーローが正体を隠す理由の一つが「家族を守る為」でしょう。
正体を知る友人家族が悪の組織の人質に取られない為です。
と、なれば仮面ライダーの殆どは「私的な活動」で悪と戦っています。
しかし、後続の「五人戦隊」の多くは「公的機関」です。(宇宙人に選ばれた場合を除く)
この辺りを次回は掘り下げたいです。
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お知らせ
「小説家になろう」サイトでは「もはや」という作者名で、自作小説「カイレフォンの友人」をこちらに転載することにしました。お読みください。