今回はライダーの「改造手術」について書きます。
どうやって改造されてライダーになったか?
これを掘り下げていきたいです。
最初の1号ライダーと2号ライダーは悪の組織に「無理矢理」改造されます。

これは後発の作品でも踏襲される最も多いパターンです。
大切なのは主人公自身が「被害者」であり、事件以前に組織との接点はありません。
仮面ライダーV3

風見志郎は両親と妹を悪の組織デストロンに殺害されます。その復讐と組織の壊滅の為に、1号ライダーと2号ライダーの改造手術によってV3となります。
はい、V3は「仮面ライダーが造った仮面ライダーなのです!」
正義の純正品であり、風見志郎の肉体はゲスな組織にメスを入れられてません。
そして風見志郎は改造を受ける「覚悟」がありました。
これが次のライダーに引き継がれます。
4号ライダーのライダーマンはV3という作品の脇役ですので、ライダーマンという主人公の作品はありません。
結城丈二はデストロンの科学者でした。
組織の幹部ヨロイ元帥は、ボスに気に入られる結城が気に入りませんでした。
結城はヨロイ元帥の罠にハメられ、部下の科学者と自分の右腕を失います。
自らを「復讐の鬼」と名乗り、かねてより研究中の強化スーツ「ライダーマン」を纏うことと、失った右腕に自ら改造手術を施します。
右腕だけとはいえ、いくら元組織の科学者とはいえ、「自分で」というのが
ライダーマン

の異色なヒーローにしています。
そして彼の目的はあくまでヨロイ元帥個人への復讐であり、ライダーマンとなった時点ではままだ、ボスに忠誠を誓っており、デストロンが理想社会を作る組織と信じています。
次の作品のXライダー

神敬介は、悪の組織に父とともに襲われ、瀕死の重症を負います。そして実の父から改造手術を受けます。瀕死の重症で選択の余地はなかったとはいえ、彼も「覚悟」「了承」がそこにあったと言えます。
そしてXライダーは元々は「深海作業スーツ・カイゾークの開発」という民間側の組織からの発展系です。(続く)