妖!萌慎艶戯塾 第20話 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

**その日の夜、教官寮**

(すへ子)「さぁ皆さん、初日の授業お疲れさまでした!
明日に備えてしっかり食べてくださいね!」

(マツリ)「すへ子教頭、みんな。豪勢な食事を前に真剣過ぎる話題は相応しくないかもしれんが…どうしても聞いておきたいことがあるんだ…。」

(教子)「構わないわ。皆同じ想いよ。」

(ゆかり)「私も…。妖怪同士の喧嘩なんて私には無理です。
止められないです…。」

(マツリ)「一号生筆頭、メタルスライムの目暮樹里亜。
今回は相手の赤峰摩亜耶が折れてくれたからまだ良かったが…。
あの娘の『壁越え』の執着は凄まじい。
すへ子教頭、教えてくれ。
この萌慎艶戯塾にそびえる巨大な壁の向こうには何があるんだ?」

(すへ子)「申し訳ありませんが、壁の向こう側について教えることは、真理亜塾長からまだ許可を頂いておりません。
ですが壁と塾生に関する200年の歴史ついては禁じらておりません。
お話致しましょう。」

(全員)「200年!?」

(すへ子)「はい、蜘蛛の妖精のおクネさんと共に真理亜塾長に従ってきましたが…。
こんなことは創立以来の大事件であります。
いえ、取っ組み合いの喧嘩なんて日常茶飯事ですが、私が一番驚いたのは、赤峰摩亜耶が人間の男性の方から求婚されたことです。
時代の流れとは凄いものですね。
そりゃ、私とおクネさんが担任を外されるわけだ…。」

(治美先生)「摩亜耶ちゃんには、その男性としっかり話し合って、その結果をしっかりご両親に伝えなさいって言っておいたわ。
そして悩みがあるならいつでも保健室に来なさいってね。」

(マツリ)「あの二人…寮で喧嘩の続きをしてないだろうな…心配だ…。」

(すへ子)「塾生寮の見回りは寮長のおクネさんに任せておけば大丈夫です。
では、お話を…。」
**同時刻塾生寮、赤峰摩亜耶と因幡ミラの部屋**

二人一室の狭い部屋に、赤峰摩亜耶の人間の婚約者の写真を一目見ようと、一号生25人、ほぼ全員集合していた。

(樹里亜)「なあ摩亜耶、この右端の長髪の男が婚約者か?」

(摩亜耶)「ううん、その隣のスーツの方が山田さん…。優しいんだ…。」

(他の一号生達)「うそ~超絶イケメンじゃない!いいなぁ~」

「やっぱ妖怪の変化と違って、本物の人間は違うわよね~!」

(ミラ)「え~ウチの弟の方が可愛いよ~

(樹里亜)「え?何?この昼の取っ組み合いとは別の敗北感?」続