世界終焉の真実~勲章と指環34 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「ふふっ、漢字って面白いでしょ?
僕も母から学んだのはほんの少しだけど、漢字の意味とアスガルドの神話は気味が悪いほど一致する。
勿論、国民に向かって『貴方達のフレイア神はここには居ません。
遥か東の島国で別の神様になりました』
なんて言えないけどね。」

「パウエル先生にカイザー大臣。
貴方達の話は実に興味深い。
けど、国政を預かる王子としての僕の意見としては、お話が面白いかどうかや、真実味があるか以上に大切なことがある。
『過ちを繰り返さないこと』だ。
もしも両国の中に『大破壊の真似事』を企む者が居れば、時に王子の強権を発動してでも止めなければならない。
たとえ暴君と市民から罵られようともだ!
強制的に何かを執行する時には騎士団長の勇気が必要だろう。
事後処理の法整備や司法判断は内務大臣の知恵が必要だろう。
不穏分子がそちらに潜伏してることをこちらが掴めば、外務大臣の調整能力に委ねるだろう。
両国が友好国として大破壊の検証をしているのは再発防止の為だ。
僕は職人に発掘される『円鏡』を可能な限り模倣して作り、市民に鳥避けを促している。
洪水説については内務卿と海軍を通じて市民の水泳指導や海難救助の訓練を奨励している。
だが、貴方達の『電気ウナギ』だか『クニヒトの集団』に対してどんな対策を取っている?
それを両国が共有しあうことが首脳会談の役目であろう?
勿論、これは司教様も同席されてる宗教会議に間違いないが。」

珍しく熱く語るハイネ殿下。
自ら積極的に意見をあの丞相と学者女に求めるとは、よほど『アマテラスの民が電気ウナギを兵器として利用し、大戦を勃発させた。』という説に驚異を感じたか…?

「ハイネ殿下の仰有る通りです。
このジョン=カイザーはアンナの説を支持し、国民を監視しています。
そう、アンナの様にアマテラスの文化を知る者の疑いがあれば、秘密裏に接触しています…。」

「丞相、まさかアマテラスの業物を単独で取り込むのが目的じゃねぇだろうな?大破壊に至るほどの兵器が、『あんただけの兵器』になってたらこんな会議なんて無意味だ。」

「ジョン、キャラガーさんの言うとおりだよ。
ねぇ、あれ見せるよ?」

「あぁ、その為の会議だ。」

「これは?」

「イカヅチの力を武器商人が売買してた証拠を示す絵だよ。
女子供も普通に購入出来たら世界も滅ぶさ。
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