戦隊ヒーロー バイオマン考察。「五人」を哲学者の視点から | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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こんにちは。
今回も引き続き戦隊ヒーローについて語らせて頂きます。
バイオマン

ファイル0383.jpg
について数回で語ります。
バイオマンはかつての戦隊ヒーローの設定を踏襲しながらも、今までにないチャレンジを沢山した作品でした。

まず一番大事なのが
「女性二人」
です。
今までは男性隊員四人と女性一人というパターンでした。
(サンバルカンは男性三人でしたが)

この女性二人というチャレンジは制作サイドはかなり不安だったそうですが、子供達はすんなり受け入れて上々の結果を残し、当時の責任者は「次回は女性五人でもいいくらいだ」と発言したそうです。(三十年以上経過しましたが実現されてません。実現されたらDVD買います)

で、となれば女性二人のキャラクター分けが重要になります。

今までの五人のキャラ分担をざっくり分けると…。

レッド…知的な熱血リーダー

グリーン/ブラック…クールなサブリーダー。仲間からの嫌われ役も担当。

ブルー…可愛い少年タイプ。優しく感情に流されやすい。

イエロー…ご存知お笑い担当+怪力キャラ

ピンク…「女性」ってのがキャラ付けだったのです。

少なくとも私は子供の頃からピンクを『足手まといの女』『一番弱いメンバー』としか思ってませんでした。

しかし、ここで女性二人になることで、必然的にキャラ設定が分かれます。

イエローはメンバーの中で唯一、バイオマンに好きでなったんじゃないという態度を取ります。
変身前はカメラマンの女性で、ボーイッシュかつサブリーダーポジション、仲間の批判者担当でした。

そしてピンクはフルート奏者という今までのピンク像=お嬢様を踏襲する形でした。

これによって削られたのは、「怪力お笑いイエロー」つまり、皆様がイメージに抱く「カレー食ってるデブのキレンジャー」が消滅します。

子供の「ごっこ遊び」とは残酷なもので、レッド、グリーン/ブラック、ブルーの「カッコイイポジション」を取れるのは立場の強い男の子でした。
運動が苦手な男の子が太ってればイエロー、痩せてればピンクという屈辱な遊びでした。

中には「女子と一緒に遊び、女の子が男の子の混じってピンクを担当した」なんて経験をお持ちの方も居るかと思いますが、私はそんな経験皆無でした。

私はずっとピンク担当でした(笑)。
モモレンジャーもゴーグルピンクも私でした(続く