故意なのか…?恋、七日…。五日目 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

五日目

目覚めは最悪な二日酔いだった。

「勢い」にもほどがあるだろうと、独り取り残されたラブホテルの部屋で茫然自失となる。

反省しなければいけないことが思い出せない。
曖昧な記憶が甦り、最悪の事態に肝を冷やしたが、俺を安堵させたのは、小さなメモ帳に何枚も綴られた置き手紙だった。

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源太さんへ←(最初で最後のお手紙くらいそう呼ばせてね)

昨夜は私の強引な誘いにお付き合いくださりありがとうごさいました。
ド田舎から上京した私は、いつも大学時代からずっと独りぼっちでしたが、アットホームな会社で過ごせて私は幸せでした。

昨夜のバーで、私の現状を知りたがってたのが、私への興味ではなく、多分…源太さんの好きな女性の為に確かめたいんだろうな?ってのはわかってました。
最後まではぐらかしてごめんなさい。
源太さんは優し過ぎるくらい単純だから、私を酔わせて口を割らそうとしたみたいだけど、私、お酒強いんです(笑)。
ごめんなさい…。
先に酔い潰れた可愛い貴方を、この部屋で何度手籠めにしようと思ったことか(笑)。
でも、安心してください。
神に誓って手は出してません。
こんな私が、源太さんを穢すわけにはいかないから…。
はい、貴方の疑いのとおりです。
お手紙でしか言えない勇気のない私を許してください。
大学在学中から、社長の旦那さんとは、一線を越えた関係でした。
あの人は、アイドルや女優さんみたいな綺麗な女性とは若いうちに十分遊んだから、私みたいな地味な田舎者を面白がっただけです。
ずっと後悔してました。
源太さんみたいに真っ直ぐでキラキラした人と、お日様をまともに浴びれられる恋愛が出来たならどんなに幸せかと思い続けてました。

身体は結ばれなかったけど、無邪気な源太さんの寝顔を見てるだけで、昨夜は私にとって一生の思い出でした。
思い残すことなく田舎に帰れます。

ありがとう。

大好きでした。
これからも。

武井綾乃

追記 支払いは済ませてます。

会社休んじゃ駄目ですよ


追記2 やっぱり最後に無駄な抵抗を許してください。

私をあの人に引き合わせたのは、悠子社長本人です。
部下の私と自分の夫を浮気させることで、夫婦仲を繋ぎ止めてたのです。

黙ってられなかった私を許してください。

それでもあの女が好きなら…私をずっとずっと恨み続けてください。
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バカな俺は一目散に、悠子社長を問い詰めた。続