オドラサレ 1 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

このシリーズは「セキララ」「瀬戸際の花嫁」からの続編です。
そちらも是非ともお読みくださいませ。

また「瀬戸際の花嫁シリーズ」は「あくまで魔が挿しただけなんだからね」から続いています。
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「スポーツジム?」

私の提案に、北御門副店長は驚いてた。
私としては普通のつもりだが、北御門さんに取っては意外だったようだ。

「ええ、ウェディングエステなんて、その場しのぎで無駄にお金かかるだけですよ。」

「わ、私は別に式の当日だけいつもより綺麗になれたらいいなって…(段々小声)」

「内側からより綺麗になるのが『新妻の』たしたみですよ。とにかく無料体験レッスン期間中の今日だけ行きましょうよ~。」

「はいはい、紹介ポイントが欲しいのはわかったから。
入院中は奈々ちゃんと佐田くんには散々お世話になったから覚悟決めますか。」

やれやれと言った感じに諦めた表情を浮かべる北御門さん。
運動が苦手なのは過去のことだと思ってた。
結婚相手の原さんとのご縁で「妖刀使い」だけでなく、普通に剣道も習い出したと聞いてたからだ。
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「こんばんは~。
久美子~、ウチの副店長連れて来たよ~!」

「おぉ、遂に口説き落としたか、奈々子隊長よ!
では余分にスタンプを押してあげようではないか!」

「きゃ~ありがとう、久美子~。」

「北御門さんですね。奈々子と大学が同期の中津川久美子です。
北御門さん、お話は聞いてます。この度はご結婚おめでとうございます!」

「ありがとう、中津川さん。今日はお手柔らかにね。
君たち20代はいいけど、私くらいの年になると、疲れが忘れた頃にやってくるのよね~。」

「キャハハ~、挙式前の花嫁がおばさん臭いこと言わないでくださいよ~。」

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「はい、お疲れさまでした。どうでしたか?」

「いやいや、たまにはこういう疲れも気持ちいいわね。
佐田くんが来てからすっかり店で重い物持たなくなったし。」

「わかる~。あいつホントに真面目で断らないから、つい楽しちゃうのよね~。
あっ、そうだ。今ってスタンプ還元のイベントって何?プール券とスパ券以外に何かやってんの?」

「ううん、今は奈々子に関係ないイベントだよ。以前はダイエットインストラクターの曽根先生とのグルメツアー(旧作参照)とかやってたけど、今はキッズダンスのキャンペーン中だから。」

「そっかぁそりゃ関係ないね。久美子の所も大変ねぇ?」続