ジブリの「かぐや姫の物語」
を哲学者としてテーマを掘り下げて物語に潜む「実存」を検証したいのですが、なかなか文章がまとまりません。
理由は様々です。
1 年度末の仕事の忙しさ。
2 連載小説の執筆に苦戦中なこと(書いてる時はいつも、『今までで一番大変』って言ってるなぁ…。)
3 「かぐや姫の物語」よりも、女童ちゃんしか頭にないから。
以上の三点が主な理由ですが、かなりのウエストを占めてるのが3です(笑)。
では前回に続き、勝手に画像をアップします。
以上が本編から。
次は、イラストを拾いました。
で、問題のテーマそのものですが、私は
「原罪」
と思います。
大抵の人は、見終わった後に
「それほど罪と罰の話じゃなかったな」
と思われるでしょうが、予告の時に煽られていた「罪」は「原罪」と私は解釈します。
「人間社会のルールを破ること」
ではありません。
生きていく上で避けて通れない罪科。
食べることや争うことや、他者の死によって生存することなどです。
それを否定出来るのはより高次元の「超越者」のみとなり、月の住人が咎めるのですよね。
かつての「竹取物語」なら、武装した兵は月の使者に惨たらしく殺められるシーンもありましたが、音楽で眠らせるのはジブリらしいと思いました。
愛する妻はこの作品を「早世した赤子は『月に還った』と子供に説明する方便」と言ってましたが納得です。
捨丸兄ちゃんと空を飛ぶシーンは「不倫」の暗喩ってのがネットの多数派らしいですが、私は「身投げの心中未遂」と解釈しました。
(続)