愛しの玉子様!? 6 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「嵐くん、相野家へようこそ!
君とこのような晩餐を開けて本当に嬉しく思うよ。
関西支社の非礼は専務の私から謝る。
本当に申し訳ない…。」

パパは嵐を甥っ子とは思えないくらい真摯な態度を取りました。
お母さんに公私とも尻に敷かれても、一切嫌な顔せずにいつもニコニコ笑顔で…。
無愛想で私を散々「都会モンは…。」って馬鹿にしてた誰かさんとは大違いだわ!

「嵐くん、お義姉様のことがあって祝う気持ちじゃないかもしれませんが…。」

そう、パパの誰に対しても優しいこの態度が理想の王子様だわ!
お母さんとのドライブも良かったけど、今度はパパと二人きり旅行行きたいな…。

「いいえ、お…僕はお世話になる身です。
『乾杯』は父さんも母さんも望んでるはずです。」

な、なによ…。あんたも悪く…ないわね、パパほどじゃないけどね。

「それでは、相野家の益々の繁栄に…。」

「乾杯!」

「天国の春人兄さんと静義姉さんに…。」

「乾杯!」

****
「それでは愛する家族の自己紹介としまょう。
麗香!」

パパに指名され、ナイフとフォークを置いて気だるそうに椅子から立ち上がる麗香お姉さん。

「…相野麗香(あいのれいか)高校三年生…。るんと凛子と同じ高校の生徒会長やってま~す。それと長女だから当然、グループの後継者みたいです。
あぁ、私、男には興味ないから誘っても無駄よ♪君に可愛いガールフレンド居るなら紹介してね~。」

「次は私ね!相野凛子(りんこ)高校二年生。世界最強を目指して修行中ね!留学期間が長くて日本語と勉強は苦手てあるが、まぁ、気にするな♪私、強い男大好きね♪嵐、私より強くなったら婿にしてやるね!」

「…桜子とるんはもうご存知だよね。
じゃあ、次は僕。
相野鮎兎(あいのあゆと)。嵐くんのお父さんは僕の大学時代の先輩でもあった。
本当にそっくりに成長したね♪」

「先輩?父さんは確か…。」

「ええ、僕は経営学部で春人さんと静さんは農学部でした。
後に博士号を取るには…。」

「鮎兎!その話は後で。まだ二人居るでしょう。」

「あぁ、そうでしたね。
相野家の家族は以上ですが、我が相野邸には使用人も居ます。
寝泊まりは離れですが…。
君達、嵐くんに挨拶だ!」

「霧雨雪之介(きりさめゆきのすけ)調理担当の三年生です。育ち盛りの男の子は料理し甲斐があるね。」

「霧雨月之介(つきのすけ)二年生。庭師。可愛い鶏さんだね♪」続