知識と弁論でインテリや大人を言い負かすのが大好きな子供でした。
その性格は小学六年生の卒業文集に
「ドラえもんの道具 で1つだけ欲しいものは何?」
ってクラスアンケートがありました。
ひねくれ者の私は、今でこそ「さよならドラえもん」で有名になり、感動の立役者となった
「ウソ800(エイトオーオー)」


と書きました。
25年前の私は、みんなが知らない者を書くことに喜びを感じてました。
はい、ウソ800は、これを飲んで喋ると何でもウソとなって実現する薬です。「今日はいい天気だ」
と言えば、大雨が降るってことです。
クラスアンケートで可愛く小学生らしい卒業文集にするつもりが、可愛くない児童は私だけではありませんでした。
一部の男子数名は
「スペアポケット」
と書きました。いや、道具じゃないし…。
また一部の女子数名は
「タイムマシン」
って書くし…。
いや、「ドラえもんの」道具じゃないし…。
って感じでした。
定番の「どこでもドア」 「タケコプター」「スモールライト」は寧ろ少数派でした。
さすが一年間私の影響を受けたクラス(笑)。
親友にてクラス一番のおボケな岸本くんなんか
「強力団扇」って書いてるし(笑)。
あれから25年経過した今の私ならば
「ポケットの無いドラえもんが一番好きです。」
と書くでしょう(笑)。
これより前のNHKの「お願い!サミアどん」を観ていたのに、「無尽蔵な奇跡」を思いっきり求めている当時の私でした(笑)。
「アウターゾーン」というジャンプの漫画に出会うまでは、「大宇宙の法則により願いが叶う」というメッセージはまだ読み取れませんでした。
最後に同じ質問を愛する妻に
私「ドラえもんの道具で何が欲しい?」
妻「う~ん、

これ。」
私「車が欲しいと言いなさい。」
妻「好きな時に車が出せるって便利じゃない?」
私「それ、ノアじゃなくてポケットのおかげ。

(終わり)