「母親よりも恵まれた結婚が出来ない理由」
香川大学人間行動学教授
岩月謙司・著
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はい、本当にタイトル通りの内容でした。
この本を購入したのは2003年だったと思います。
とても当時の私達に必要な内容が書かれていました。
早い話が「母の呪い」です。無意識の内に幼い頃から蓄積された母の呪いにより、自らの幸せに足枷を付けてしまった女性に読んでほしい本です。
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「良い男を逃すのは母親のせい
悪い男を選んでしまうのは父親のせい」
と、文中にありました。
幸せな毎日を送られてる方には、過激な言葉に思えるでしょう。
また、「自分の恋愛の結果は自分の責任であり、親は関係ない」と思われる方も居るでしょう。
確かにそのとおりです。
しかし、掴みかけた幸せがギリギリで離れていくことを繰り返す方には、一度原因を振り返るのも必要です。
「良い男を逃す」
何故、そうなるのか?
それは誠実で貴女の幸せを心から願っている男性に、ギリギリで身を委ねることが出来ないからです。
その様な女性は必ず母親の存在が邪魔しています。
その様な母親は、まず母親自身が幸福ではなく、幸せに満ちた結婚生活を送れていない傾向があります。
そして娘の心理は
「私が幸せになると申し訳ない」
なのです。
もっと極端に言うと
「私がお母さん以上に幸せになってしまうのが怖い。」
なのです。
その様な呪いをかける母は、娘に誠実で実直な恋人との破局を望みます。
もっと酷い親は、娘が少しだけ悪い男に不幸な目に遭うことを望んでいるのです。
ポイントは「実の娘が小さな不幸に遭うこと」です。
本当に法に触れたり、反社会勢力の様な者ではないのです。
勿論、自分にまで被害が及ばないこともありますが、そのような母親は娘の小さな躓きを見ることによって、
「やっぱり幸せな結婚なんて幻想なのね。」
と思うことで安心するのです。
次に何故、駄目な男性を選んでしまうか?
その原因は父親が駄目な男だからです。
娘は駄目な父から愛されなかった代償行為として、駄目な男性から愛を欲しがるのです。
「私が幼いばかりにお父さんを助けてあげられなかった」
との思いが恋人に向かいます。
駄目な父親を持ってしまった女性は、駄目な男性を選び、そしてその男性を操りたがる傾向があるそうです。
「父は貴女を愛さなかったのではなく、愛する能力がなかったのです