鬼の姿を見せてしまったことを、過度に悔やむ鬼頭さん。
それを見兼ねた沙代理さんは、そんな必要はない、と言わんばかりに自分も変身を解き、金色の光に包まれた後に、美しきマーメイドの姿を披露したです!
まさか?と思った大切な部分は、トップレスを公開することなく、大惨事は避けらたです!
(恐らく男性陣は私以上に期待していたと思うです!)
「は~い、期待に応えられなくてごめんなさい♪
マーメイドは鱗の色と配列をコントロール出来るから、こうやって天然ビキニを出したり消したり出来るのよ♪
取りあえず今日はこの私の谷間で我慢出来る?
どうしても出来ないってなら、そこは応相談で♪」
多分アルファベットで6~9番目くらいのカップはありそうな胸の谷間に男性陣が釘付けです!
さっきまでの一触即発の雰囲気は何のでしょうか?
かく言う私も自分の隣に3メートルの鬼が座ってるなんて、もうどうでもいいです。
「綺麗ですよ!沙代理さん。
最初からその姿で良かったのに…。」
人間の時の明日香さんも、チューブトップの服を着て、十分に大きな胸の谷間を披露してたのですが、人魚の姿になると女の私から見ても色気が倍増したように見えるです。
「お待たせ致しました。『金タライと水』です。乾燥は天敵でしょう?」
「ありがとう御子神さん!
なんか職場の上司を使って悪いわ。」
「今日は貴女達がお客様ですよ。
ウェイトレスということは気にしないでください。」
ハワイアンブルーの尾ヒレを水に浸けた沙代理さんを見て…。
「本当に気持ち良さそうですね。ご一緒したいくらいですよ。」
「そっかぁ、河野さんは河童だもんね。水属性同士『混浴』全然OKですよ。『足湯』ならぬ『足水』だけど♪」
年長者として控え目で紳士的な態度を取ってきた彼さえも、人魚の魅惑には勝てないですか?
「おい、浄一郎、沙代理さんは俺の為にマーメイドになってくれたんだぞ!」
「それは沙代理さんが決めることです。それに『生まれなかった子供』河童は母性には抗えないのです。」
「巨乳好きなだけだろ!浄一郎が一番危ないよ!」
河童の姿を解放し、私と席を代わり同じ金タライの水に足を入れる河野さん。
つまり私は圏外、フラれたですか?
「用高、じゃ、僕らも…。良かったら明日香さんも…。」
『用高が明日香って呼び捨てにしてくれるなら私も真の姿を見せます。』
恥ずかしくて言えないから筆談ですか?