えっちぃ感情をストレートに表現する鬼頭さん。しかし、語られた鬼婆伝説は悲劇そのでした。
抑圧された醜い心を最も知る者だからこそ、鬼族は、いえ鬼頭穂積さんは喜びも悲しみもストレートに表現出来るのでしょうか…?
たくましい外見やえっちぃ話以上に繊細な一面もあるのは好印象です。
愛ちゃんの好感度
鬼頭穂積+5
そして「子供の死」から話を切り出しのは河童の河野浄一郎さん。
スイミングのコーチやライフセーバーとかではなく、男性の保育士ということに造物主のひねくれ具合を感じるです。(すみませんです、メタフィクションはほどほどにするです。)
鬼婆は自分の娘と同時に「孫」まで殺した…。生まれてこなかった子供を…。
「そうか、河童は本来…。」
と天狗の蔵間さんが相槌を打つと、ミカエル様のように誠実そうな河野さんが更に真剣に切り出した。
「俺達河童族は、別に亀や蛙の変異種じゃない。『河の童。』つまり水に流された子供。
『生まれてこなかった子供』
が俺達河童族のはじまりさ…。」
「穂積とは古くからの付き合いだが、八百万の妖怪の中でも、人間の都合で排除されて来た妖怪は河童と鬼にはかなわんさ…。」
33歳で最年長の河野さんは落ち着いたというより、どこか諦めた様な少し侮蔑を含んだ笑みを浮かべたです。
人間界に恨みを抱く気持ちはわかるですが、そんな河野さんが人間界で保育士をしているのはかなり大変では?と思うです。
「こ、子供を大切に思うから保育士をやってるですか?
子供好きだからその仕事を選んだですか?」
聞きたいことは直接聞くです。
私がそう思ったことに遠慮はいらないです。
「さぁ、どうでしょうか?『子供が好きか?』なんて自答したことなんてありませんよ…。
ただ、望まれた命、望まれなかった命を知る一族だからこそ出来ることはあるんじゃないかと思っただけですよ。
里見さん、貴女も四六時中マザーテレサの様に天使の心で看護してるわけではないだろう?
給料や待遇や、時にノルマの様に患者を扱う時はないかい?」
四六時中も何も、正真正銘の本物の天使ですが、流れ作業的に患者を扱ったことは何度もあるです~!
猛省するです。
まさか日本の妖怪に大天使ラファエルの心を見透かされるなどと…。
「里見さん、顔紅いぞ~、河野さんが気になるの~?」
「さ、沙代理さん、そんなことあるはずないです!」
愛ちゃん好感度
河野浄一郎+15