ホンマでっか!?に学ぶ男女の嫉妬と歴史の考察 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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先週の「ホンマでっか!?」

は心理学植木先生が
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ゲストの大泉洋さん
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の「嫉妬深さ」を検証するという内容でした。
大泉さんがゲストの時は、いつもの何倍も笑ってしまいますが、内容も非常に意義深いものでした。

植木先生(と脳科学澤口先生)は嫉妬深い人間の原因を三つに分けてました。

1つは 「憧憬思考」
これは他者が自分の事を羨んで、他者が自分に嫉妬してほしいことを望むという何とも厄介な感情です(笑)。

二つは「相対思考」
社会的な評価に対して、正当に自分が評価されることを望み、不平等な事に憤りを憶えたりする事です。

3つ目が「不安思考」
恐れや心配が他者への妬みを生むということです。

総論としては
「絶対なる自分の世界を持っている人間は嫉妬しない。」

ということでした。
とても納得です。
デンマークの哲学者セーレン・オービエ・キルケゴールも著書「死に至る病」の中で、人生における三つの躓きを

愛による躓き

他人の評価による躓き

信仰による躓き

にまとめていました。

ここで歴史を振り返ると、狩猟民族の時代ほど女性は大切にされていました。
命を宿すという神に通じる行為に敬意があったからです。
また、狩りは人数を費やせば、女性でも出来ます。それが強みでもあったのです。
しかし、農耕民族となると、荒地の開墾は、非力な女性が何人集まっても出来ません。
これが男性優位社会の始まりと言われています。
また、土地を持つことにより、人間同士の戦争が始まり、狩猟民族の時より武器は進化しました。
動物を狩るより、人間が人間を殺す方が武器は発達したのです。

そして金銀以外に土地を「相続」するという概念が血縁より地縁を優先することとなります。

地縁は異なる価値観を持つ者達に、共通の「社会」と「法」の必要性を求めました。

しかし、忘れては行けません。ライオンの社会で狩りをするのは雌ライオンで、孔雀の美しい羽は雄だということを。

父は社会との付き合いを学ばせ、母は教育により知性を授けるならば、狩猟民族が成人男子に課す「火の輪くぐり」や「滝へのバンジー」は社会参加を促す「絶対性」として、とても合理的だったかもしれません。有史以来、教育と現実社会の相反性は解決しないのですから。