兄弟拳バイクロッサーに学ぶヒーロー像 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

昭和60年に放送されてた特撮ヒーローです。

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右の赤色がお兄さんのバイクロッサーケンで、左の青色が弟のバイクロッサーギンです。

この二人組ヒーローの面白い所は、ヒーローに欠かせない「バイク」に乗るのが弟だけということです。

弟はギンクロンというバイクに乗り、バイクを使った戦いと、優秀な頭脳を駆使した情報分析を得意とします。

武器もパチンコ形のシューターや、籠手形の二連砲など軽装です。

片や兄のケンは変身後の怪力が特徴で剣に光線銃、爆弾にフリスビー、そして空も飛べる車(装甲車?)と、ヒーローらしいヒーローです。

この色分けがはっきりしてるのが魅力的なヒーローでした。

そして何よりも巨大ロボットは登場せず、人間大の怪人を倒す必殺技は

「ブレーザーカノン砲」です。

まずはこれを見てください。

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はい、当時はこれでOKな時代でした(笑)。

兄が弟の乗るバイクを担ぎ、ヘッドライトから照射される「ブレーザーカノン砲」の引き金を弾くのです。

決して、『弟降りろよ!』なんてツッコミはいけません(真顔)

兄弟だから繰り出せる必殺技なのです。

これはテレビ朝日系戦隊ヒーローに対抗して日テレ制作の低予算企画ヒーローです。
作風も明るく、悪の組織もコミカルです。

秘密組織デスターは「世界征服」とか大層なものではありません。
彼らの目的は「子供を泣かすこと」です(笑)。
子供の涙により魔神ゴーラ像がダイヤモンドを生み出すからです!
はい、金銭的成功を熱望するローカル組織です!

ヒーローものにありがちな「どうしていつも日本の東京だけ攻撃されるの?」の最もなツッコミに対して(ましてや宇宙からの侵略者ならなおさら)

「だって勢力圏も認知度もそれが限界の組織だから」

と切り返せます(笑)。

ヒーローと政治は絶対に融合しないからこそ、アニメや特撮ものには夢と理想が詰まってます。
そう思えば、強き戦士でありながら、国家という組織の一員という新たなヒーロー像を描いたガンダムシリーズや鋼の錬金術師はやはり秀作ですね(笑)。

しかし、ヒーローが「活躍しなければならない必然性と整合性」はまだ見つからないんですよね(笑)。
月9とかで有名俳優がそういうのをパロディ化したドラマ見たい(笑)