
右の赤色がお兄さんのバイクロッサーケンで、左の青色が弟のバイクロッサーギンです。
この二人組ヒーローの面白い所は、ヒーローに欠かせない「バイク」に乗るのが弟だけということです。
弟はギンクロンというバイクに乗り、バイクを使った戦いと、優秀な頭脳を駆使した情報分析を得意とします。
武器もパチンコ形のシューターや、籠手形の二連砲など軽装です。
片や兄のケンは変身後の怪力が特徴で剣に光線銃、爆弾にフリスビー、そして空も飛べる車(装甲車?)と、ヒーローらしいヒーローです。
この色分けがはっきりしてるのが魅力的なヒーローでした。
そして何よりも巨大ロボットは登場せず、人間大の怪人を倒す必殺技は
「ブレーザーカノン砲」です。
まずはこれを見てください。

はい、当時はこれでOKな時代でした(笑)。
兄が弟の乗るバイクを担ぎ、ヘッドライトから照射される「ブレーザーカノン砲」の引き金を弾くのです。
決して、『弟降りろよ!』なんてツッコミはいけません(真顔)
兄弟だから繰り出せる必殺技なのです。
これはテレビ朝日系戦隊ヒーローに対抗して日テレ制作の低予算企画ヒーローです。
作風も明るく、悪の組織もコミカルです。
秘密組織デスターは「世界征服」とか大層なものではありません。
彼らの目的は「子供を泣かすこと」です(笑)。
子供の涙により魔神ゴーラ像がダイヤモンドを生み出すからです!
はい、金銭的成功を熱望するローカル組織です!
ヒーローものにありがちな「どうしていつも日本の東京だけ攻撃されるの?」の最もなツッコミに対して(ましてや宇宙からの侵略者ならなおさら)
「だって勢力圏も認知度もそれが限界の組織だから」
と切り返せます(笑)。
ヒーローと政治は絶対に融合しないからこそ、アニメや特撮ものには夢と理想が詰まってます。
そう思えば、強き戦士でありながら、国家という組織の一員という新たなヒーロー像を描いたガンダムシリーズや鋼の錬金術師はやはり秀作ですね(笑)。
しかし、ヒーローが「活躍しなければならない必然性と整合性」はまだ見つからないんですよね(笑)。
月9とかで有名俳優がそういうのをパロディ化したドラマ見たい(笑)