北条学園サッカー部謝恩会 後編 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

※こちらは本日三回目の更新です。

真田正行の答辞と、謝恩会前編をまだ読まれてない方は先にそちらを。

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「中島恵。」

「はい!」

「卒業おめでとう。
女子サッカー部の初代キャプテンとして、武田くんの彼女して、高坂さんの最大の親友として尽力した貴女から、私の方が多くを学びました。
貴女の元気が看護師として今後活きることを願っています。」

「南部彩。
卒業と浦和レディース入団おめでとう。
『本当の強さ』が何かをわかってこそ、この決断をした貴女は無敵です。
遠くない未来、サッカー選手や剣士としてではなく、貴女は一人の女性としての壁に当たるでしょう。
その時はただ彼を愛しなさい。ただただ彼を信じ抜きなさい。」

「最上由紀。
卒業おめでとう。
溢れる母性で、男女ともに纏めてくれた貴女に私から教えることはありませんでした。
慈愛に満ちた保育士として、たくさんの子供を幸せにしてください。」

「最後ね…。
山名理恵。」

「はい!」

「卒業おめでとう。
妥協せずに浪人生を選択した貴女は立派です。
迷った時はいつでも私の道場を訪れなさい。
貴女は一生私の愛弟子です。」

その他卒業生。

伊東秀雅
大友洋平
佐竹丈
島津宗一
鳥居清
百地譲

(彼らの活躍はテッペキ!かるてっと参照)

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「それにしても、まさかウチの卒業生から三人もプロサッカー選手が出るなんてね~!?」

「そりゃあ、後輩やマスコミが殺到して謝恩会が遅れるのも当然だな。
あの武田があんなにサイン攻めに遭うなんて世も末だぜ!」

その時、ホテルの会場のドアが開き…。

「やれやれ、北条学園からのプロ選手は君も含めて四人なのに、悲しい現実ですねぇ?」

「僕は中退ですから仕方ありませんよ。」

会場に入ってきた長身男性に気付いたメンバーは…。

「漣お兄さん!ドイツから瑞穂の為に来たんですか?」

「ええ、私が皆様を祝福したいのは勿論、私の地元ヘルタベルリンに移籍した彼をこの場に連れて来たかったのですよ!」

『小菅くん!』

「真田先輩、高坂先輩!皆様、卒業おめでとうございます!でも、ゲストは僕と漣さんだけではありませんよ!
柚子葉さ~ん!」

「?漣さんの奥さんも来たんだ~って、赤ちゃん?可愛い!」

「私の愛娘、高坂蘭です。
柚子葉が女子サッカー選手にさせると聞きませんで…。
蘭、将来のライバルの瑞穂お姉ちゃんでちゅよ~。」