はい、新年一回目の哲学記事です。
今年もどうか宜しくお願いします。
私のハンドルネームの由来は敬愛する哲学者
S=ソクラテス
P=プラトン
A=アリストテレス
と
k=私の本名の頭文字
から名付けたつもりでした。
しかし、ブログを書き続け、哲学書を研究するうちに、最も敬愛する哲学者、デンマークのセーレン・オービエ・キルケゴールに出会いました。
今ではキルケゴールのkでもあります。
ソクラテスは「万人の産婆」として、広場で賢人に自ら問いかけ続けることで「無知の知」を貫き続けました。
「私は何も知らないということを知っている。
私が最大の賢者だとは思わないが、私が何も知らないということを自分で知っている分だけ、それを知らずにわかりきった態度を取る人間よりかは幾分賢いかもしれません。」
という態度で一生を哲学に捧げました。
ソクラテスは自身では本も書かず、自分から弟子を取ったことはありません。
但し、自らの意志で従う若者には常に好意的でした。
ソクラテスの思想は主として東方正教会(トルコのイスタンブールが拠点)に継承され、知識人や権力者の専横に負けない「人は平等」という教義を持ちました。
しかし、ソクラテスの平等の理念の土台はロシア正教会にも継承され、その生活環境で育ったマルクス、エンゲルスが「資本論」「共産党宣言」を発表するに至ったことを、天国のソクラテスはどう思っているでしょう?
プラトンとはリングネームで「肩幅が広い男」って意味です。
彼の哲学はレスラーらしさが随所に表れ、「俺の考えが絶対だから、お前達は従え」みたいな部分があります。
「この世は幻で、万人に共通のイデア界が存在し、絶対のイデアに辿り着く為に真実の探求が必要だ。」
と厳格な哲学、完全に物事を定義する形而上学(けいじじょうがく)の哲学の土台を作りました。
哲学というと、「無理矢理言葉で自分の考えを決めつける」って思い込んでる人が多いのでは?それは哲学の形而上学の一部だけですよ。
プラトンの哲学はカトリックに積極的に取り入れられました。プラトンのイデア界とキリスト教が今まで持ってなかった死生観はここで融合します。
アリストテレスは数学、科学、医学、天文学にも通じ、アレクサンダー大王の家庭教師でした。
イスラム圏は積極的にアリストテレスの学問を取り入れましたが、女性の立場の弱いイスラムはアリストテレスに依る所が大きいのです。
(終)