ハロウィンに願いを!1 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

さやかちゃんの大活躍で、テッペキ!戦士&魔王軍連合は北欧神オーディーンを倒した。全魔力を込めたアイアンマテリアルを投げつけたから元の姿に戻って、みんなに正体バレたけど、生きてるならどうでもいい。
正直、神様に勝ったて変な気持ち…。必勝を祈願するその相手様だもんね…。

でも…危機は去っていない。
そう、デザイアこと島さんと、ナイトメア将軍の合体呪文で作ったこの亜空間からの脱出が必要なのだ。
ナイトメア将軍は槍で身体を貫かれ、瀕死の重症。
脱出呪文を唱えられる状況ではない。
そんな時…。

「人間とはどこまでも世話が焼ける…。
私の愛馬スレイプニルを使え…。」

脱出の手助けをしようとしているのは、今、私達が倒したオーディーンのフレイアだ。

「なんで?どうして私達を?」

「勘違いするな…。人間達と永久に同じ空間に閉じ込められるのが嫌なだけさ…。
スレイプニルのケンゴーは伊達に八本脚をしていない。
那由多の距離を駆け抜ける駿馬はこの程度の亜空間を簡単に打ち破るさ…。」

「やったー!さすが北欧神太っ腹!私の魔力もそろそろヤバいわ!早く脱出よ!」

この亜空間を一人で支え続けたデザイアが歓喜の声を上げる。

「行け!スレイプニルのケンゴーよ!私の最期をトオルさまに伝えなさい!」

「ヒヒィ~ン!!」

八本脚の神馬が亜空間の天井に突撃する!
赤紫色の亜空間の空にヒビが入る。ボロボロとガラスの様に砕けた「空」の破片。
だがその欠片はあまりに小さかった。

「大人が通り抜けられるほどの穴が開かなかったわね…。
園児達を数人ずつスレイプニルに乗せて先に脱出させて!マキちゃん、アイちゃんは『妖精モード』になってフォローして!」

デザイアの指示に従い園児達の脱出が始まる。

「空飛ぶ馬に、ティンカーベルだぁ~!」

危機的状況を把握せず、リアルアトラクションに歓喜する園児達。

「早く乗るです。
大人達が困るです!」

****

「♪園児は無事よ♪満月見れた♪」

マキちゃんは園児に人気者だが、口の悪いアイちゃんは嫌われたようです。
でも、そんなことより…。

「さぁ、どうしよ?空間に穴は開いても、もっと大きく広げる方法は?」

私もデザイアも、外側のアイちゃんからもアイデアが浮かばない…。

「京子、私の『背徳の逆ロザリオ』がまだ残っています。これに皆様の邪念ヤリティエを集めるのです。ヤリティエさえあれば私が必ず…。」