天の事情2~魔女っ子戦隊テッペキ!34 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「天上界」

それは人間が考えるよりも遥かに理性的で秩序立った、途方もなく退屈な世界です。

天界の業務は大きく二つに分かれ、地上と人間に関わる

「創世省」

と、天上界を維持、管理し、天界に楯突く者を排除する

「天務省」

に分類されるです。

前者の代表が創世省筆頭審議官ヤハウェです。

後者の代表が天務省参事官ゼウスです。

勿論、「代表」とは人間が知っている名前であり、彼ら以上に高次の存在により世界の調和は保たれているです。

私達は「四大天使」と呼ばれていますが、それはあくまで職務上に人類に関与しただけで、決して私達とヤハウェで天界を維持管理してるわけではないです。

ガブリエルは創世省「啓示課」
私、ラファエルは「守護課」
マキはウリエルで
「慈悲課」
もう一人
「伝導課」
のミカエルは別事件で潜入捜査に当たってるので、今回、北条町には来てないです。

現在、私達の眼前に現れたのは、天務省・対魔課北欧主任のオーディーン。
天界に背く悪魔退治を主とする対魔課が何故、地上に?
それに北欧はガブリエルの旦那さまで、お腹の子の父親トオルが係長を努めているはず…。

まさか、勅命といいながら、私的にガブリエルとトオルの関係に関わるのでは?
もしそれで罪無き人間に被害が及ぶなら、守護天使ラファエルとして放ってはおけないです。

「啓示天使ガブリエルよ!
評議会は、貴女の更迭を指示した。
『ユダの再降臨』に関する一件は我々『対魔課』に一任された。
下がってなさい。」

「オーディーン、待って!
それはトオルも同意したの?お腹の子は?」

「…私に答える義務は無い…。
私はただ関係者を滅することを命じられた。
『裁きの轟雷』」

アイアンジャスティスの「裁きの雷」の上位呪文を何の躊躇もなく…。

「待つです、オーディーン!
ここには一般の幼稚園児や女子中学生がたくさん居るです!こんな極大呪文を使えば巻き添えが…。」

「私は『関係者全て』と命ぜられた。
バンパイアやインキュバスと宴を楽しむ人間達の命なぞ知らぬ…。」

天務省出身は人間を軽視する傾向が強いですが、この女、オーディーンのフレイアはその典型です。
「ガブリエルは今、貴女の上司トオルの子を授かっている大事な時期です!
それに人間への神罰は審判課を通すです!」

「人間もガブリエルも妖怪の犠牲になった。いいシナリオだと思わんか?
これで私はトオルさまと…」