校庭では魔王軍の戦闘員達と、体育の授業中の女生徒達が手を止めて大谷先生とナイトメア将軍の会話を見守っていました。
「今日はただのブルマのPR活動に来ただけですよ、先生。
魔王軍だからと言って、いつも戦闘や破壊行為ばかりではありませんよ。」
「軍団を引き連れて授業中に押し掛けられたら、そんなん誰でも誤解するわぁ~。」
「強引に迫らなければ、受け入れてくれないと思っていました。」
「一言、連絡くれたらウチが交渉の窓口になりますやん♪」
「大谷先生、是非とも貴女のブルマ姿を私は見たいです。」
「イ、イヤやわ、将軍さん…婚期を逃した女教師をからかわんといて下さい!
ウチなんて…。」
「うわぁ~美空ちゃん舞い上がってるね~」
「伊達ちゃんもそう思う?
でも相手があんないい男ならわかるよ~」
※伊達さやかは任務を忘れて様子を見てます。
「PRもそうだが…。
スカウトも私の大事な仕事です。
この意味がわかるよな、美空さん?」
「そんな、ウチなんかが魔王軍なんて…。」
「美空ちゃんそう言いながらその気になってるよ!ナイトメア将軍の眼力って凄い」
※伊達さやかは確実に救出のタイミングを逃してます。
「魔王軍?何を勘違いしてるんです?」
「えっ、だって…。」
「美空は私の近衛兵になるんだ。四六時中、私だけ守ればいい。」
「ウチで良ければ…。」
「では早速『儀式』に入ろう。
今日はキャンディーの持ち合わせがないので、私から溢れる『ヤリティエ』を直接、今から美空の体内に注ぎこむ。
大丈夫、痛いのは最初だけだから。」
「ウ、ウチ初めてなんです…。
優しくして…。」
「美空ちゃんそれだけは駄目ー!
赤ちゃん出来ちゃうよ!」
※この時点で伊達さやかはアイアンマテリアルの存在なんか頭にありません。
「さやかさん、二人のキスシーンをただ見てる場合ではないです。
早くこれで変身するです。」
「♪忘れ物♪さやかの忘れ物♪」
妖精のマキちゃんとアイちゃんが伊達さやかのスカーフを運んで来てくれました。
「全く…。変身アイテムを忘れるなどとなんという失態…。
これはマリアに報告させて頂くです。」
「♪お仕置き♪マリアからさやかにお仕置き♪」
「…さやかが早く変身してれば…。大谷先生が敵に堕ちることはなかったです。」
「裁きの雷降します。未来の救世主・アイアンジャスティス」
「行け!スライム・レディ」