「ダビデよ
そなたを『王』に任ずる」
ヤハウェの選んだ少年・ダビデに「王」の印として額に油を塗るサムエル。
「王?
この僕がですか?」
その時、ダビデの父エッサイが大声を上げた。
「お~い大変だぞ。
ペリシテ人がこの村までやってきた。
子供は早く逃げろ!」
遠くの丘ではユダヤ軍とペリシテ軍が激しいにらみ合いを続けていた。
「サムエルさん。
続きはあとで。
僕行ってきます。」
父の警告を振り切り丘へ向かうダビデ。
しかし、今度のペリシテ軍は凄い。
秘密兵器・3メートルの巨人ゴリアトを前線に出していた。
大人のユダヤ軍が集団でかかってもかなわない。
「この国には、俺にかなう者はいないのか?」
挑発するゴリアトに、ダビデ少年は一歩踏み出した。
「ガハハ、なんだこのチビは?」
ゴリアトはダビデを見て余裕で笑い飛ばすが、ダビデ少年の右腕には十分な勝算が握られていました。
そう、ダビデ少年は石投げ用の紐「スリング」で遠心力をつけ石を投擲し、巨人ゴリアトの額に正確に命中させる。
「僕はダビデ。
ユダヤの救世主だ!」
一撃で昏倒させ、戦意を失った残りのペリシテ人を退散させたダビデ。
彼は一躍人気者となった。
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はい、英雄ダビデの華麗なるデビュー戦です。

で、ミケランジェロのダビデ像の姿は、「ゴリアトを観察し、石を投げる準備をしている姿」
だそうです。
私の妻は
「オリンピックで投擲の準備をしてる所」
と思ってたそうですが、全裸姿だとそう思ってしまいますよね(笑)。
石投げの布(紐)をブロ友さんから「スリング」と教えて下さりました。
ありがとうございました。
なお、ダビデ少年の趣味は石投げと竪琴です。
う~ん、かっこいいですね。
そしてお気づきの方はいらっしゃると思いますが、巨人ゴリアトはジブリの
「天空の城ラピュタ」
に出てくる「ゴリアテ」です(笑)。
うすらデカい相手を揶揄するのに的確に使われてますね。

投石器の参考画像です。
記録では当時の弓射程は18メートル
投石器の射程は400メートルを越えたとの記録もあるそうです。
しかし、馬上での戦いが不利、投石動作に入ってから目標を変えれないなどから消えたそうです