がばめんと!31~テッペキ!シーズン8 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

とある賢者は言った。
「この世はバランスで成り立っている。
お金と愛。夢と現実。仕事か結婚か。
そんな二律背反なものを並べるのではなく、必要なものを必要な時に必要なだけ揃えるのが賢者の行いだと。」

また別の賢者は言った。
「人生は等価交換だ。何かの犠牲なくして何も得ることは出来ない。
何かを得る為には同等の対価が必要と。」

まー君の人生は正に後者だった。
「不可能を可能にする男」
は無理難題を全て解決してきた。
それは文字通り「どんな手段を使ってでも。」
願いは叶っても違う苦しみを背負うだけ…。

今まではそうだった。


まどかちゃんが細工しなければ、まー君はさやかちゃんを説得出来てたかも。
それによりさやかちゃんは『思いとどまらせてくれたこと』で、そして柳生ちゃんは『守ってくれたこと』でまー君への想いが芽生える可能性があったのだ。
柳生ちゃんは下着姿を全校生徒に見られ、さやかちゃんは躓いた姿を笑われて惨事に思われるかもしれないが、真の惨劇は…。

そう、まー君に惚れてしまうこと。
そして惚れてもどうにもならないことを思い知ること。
彼女達には万に一つの可能性もないんだもん。
私がその芽を摘み取るから!
可愛い二人の後輩にそんなことしたくないのよ。

ホント世界はバランスで成り立ってるのね。

「真田先輩、俺は先輩を尊敬してます。
でも俺の恵里菜に手ぇ出すことは…。」

「相良、俺も同じ意見だ!」

「相良、柿崎、落ち着け!話せばわかる!」

まー君がさやかちゃんから柳生ちゃんを曲がりなりにも守ったことは伝わらなくて当然…でも…。

「相良くん、君は先にやることがあるでしょう?」

「あっ、ごめん恵里菜…。」

「柿崎くん、さやかちゃんは顔からコケてるわ。
保健室に連れてって!」

三好先生は他の教師達の対応に追われてるから私がしっかりしないと…。

「優矢くん、ごめんね、優矢くん以外に見られたくなかったよ…。」

「気にするな、サービスショットは恵里菜がセクシーな証拠だよ。
俺は変わらず愛してる。」

「(相良…)
さやかちゃん大丈夫か?
ほら!」

(柿崎先輩が転倒した私を保健室に?ウソ?
まさか夢のお姫様抱っこ?
あぁ~もう死んでもいい!

…って…あれ?何かおかしくない?)

「悪いさやかちゃん。
俺まだ右手使えないから」

さやかちゃんは『米俵』の如く柿崎くんの左肩に担がれて連れて行かれました。