がばめんと!27~テッペキ!シーズン8 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

私の時より美味しそうにクレープ食べてた、絶対…。

あの時…。
期末テストの時に気付いていれば、こんな想いせずに済んだかもしれない。

「柳生先輩じゃないといけない理由があるんですか?」

あの時もっと問い詰めてれば…。

そう、柳生先輩から勉強を教えてもらいたがったり、相良先輩と一緒に帰りを待っていたのは私の為じゃなかった!
だから柿崎先輩は

「さやかちゃん『も』…。」

って…。
柳生先輩だけを待っていた。
柳生先輩とだけ帰りたかったんだ。

相良先輩という彼氏が居ても、柿崎先輩が好きな人は柳生先輩だったんだ。

私が生徒会に誘ったら断って、柳生先輩が誘ったら協力したがる…。

はっきりわかっちゃった。
私が勉強を教えても、一緒にクレープ食べても、DVDを貸し借りしても、柿崎先輩の心は柳生先輩を見てたんだ。

「演劇部時代の一番お気に入りのビデオ貸したのに!」

私じゃなかったんだ…。

じゃあキーパーとしても私を指導してたのも柳生先輩を想いながら?
あぁ、もうワケわかんないよ!

宇都宮先輩と赤松くんを犯罪者から護った柿崎先輩が、正当に評価されるべきと 思って私は立候補したのにその柿崎先輩が…。

もう、やめようかなあ…。
柿崎先輩は私が柳生先輩の下で協力することを希望してるなら、もう選挙の結果なんてどうでも…。

えっ?ちょっと待ってよ。
それって柳生先輩に得なだけ?
明日、私が立候補を取り下げても、敗退して私が副会長になることを了承しても…。

柳生先輩はわかってて、柿崎先輩にそう言わせたんだわ!

そうだわ、そうに違いない。
柳生先輩はあざとく柿崎先輩の自分への気持ちを見抜いてたんだわ!
そして私に優しく近寄って印象を良くしといて、最後の協力を柿崎先輩に言わせるなんて…。

もう、柿崎先輩駄目ですよ!先輩は優しすぎますよ!
柳生先輩に利用されてるだけなんですから。
****

「さやかー!大丈夫?
帰ってくるなり部屋に籠って!
先に自由練習切り上げて帰っちゃってごめんねー!」

まどかは何も知らない。
まどかに心配をかけられない。
応援してくれた美空ちゃんや、手伝ってくれた赤松くんに対して、ここで引き下がったら申し訳ないわ。
ここで泣き寝入りして生徒会選挙を辞退するのは簡単だけど…。
許せない、彼氏が居るクセによくも私の、私だけの柿崎先輩を!

「復讐するは我にあり」

だわ。
明日の全校集会で…。