ヨセフのエジプト物語1~旧約聖書を我流に訳す10 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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(創世記37章)

ヤコブは本命ラケルが産んだヨセフを溺愛していた。
容姿端麗、頭脳明晰、そしてヨセフはそれを鼻にかける傲慢な態度が見受けられた。

「兄さん達、僕は凄い夢を見ました。
太陽と月と11の星が、僕の前にひれ伏しているのです。」

「それはつまり、太陽が父様、月が母様、11の星は俺達で、お前にひざまずいてるってことか?」

「ええ、そうなりますね。」

周りの兄弟は面白くない。
ついに兄弟達の怒りが爆発した!

「ヨセフ!お前は生意気なんだよ!!」
集団で暴行し、砂漠に投げ捨ててしまったのだ。
死を覚悟したヨセフ。その時、彼の前に訪れたのはミディアン商人だった。
遊牧の商人とは名ばかりで、実質的な奴隷商人であった。
彼は、傷だらけのヨセフをエジプト王家の侍従長、ポティファルに銀貨20枚で売り飛ばしたのだった。

異国の奴隷身分とはいえ、砂漠と太陽をしのげ、水と食料にありつける。
傷が癒えるにつれ、ヨセフは主人ポティファルから経理の仕事を与えられた。

頭脳明晰なヨセフはポティファルからの評価は高く、信頼を増していった。
しかし、ヨセフは更に容姿端麗だった。
今回はこのことが仇となった。

「…いつも仕事熱心ね…ヨセフちゃん…。休憩したらどう?」

「奥様、申し訳ありません、私はまだ仕事が…。」

「今夜はもう遅いわ。
だから…ねぇ、私と遊ばない?」

「やめて下さい。
私はそんなことに興味ありません!」

「よ、よくも私を…。
あなた~ユダヤの少年が私を~!」

奥様の怒りを買い、姦通の濡れ衣でヨセフは投獄されてしまいました。
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はい、この投獄がヨセフの転機となるのですが、続きは次回に。

しかし、近年の研究ではエジプトに奴隷は存在せず、誰もが自由意思で労働し、自ら進んでピラミッドを建設したそうです。

ユダヤの被害者意識がタナクに書き込まれ、近年日本の教育まで影響を及ぼした気がします。

エジプト王家による森林伐採と、国土の砂漠化は無関係だそうですね。
当時の文明で短期間の伐採は無理です。
中東の砂漠化は、地球規模の環境変化が一瞬で起きたからだそうです。
地軸の傾きが変わる「ポールシフト」が原因 と私は信じます。
簡単に言えば、赤道の位置がズレたのです。涼しかった所が暑くなり、湿潤な所が乾燥し、砂漠化したのです。
でないと、ナイル文明もメソポタミア文明も立地が悪過ぎです。