アダムから数えて10代目の子孫がノア。
そこから数えてまた10代目の子孫がアブラハム。
アブラハム75歳、妻のサラは65歳。
砂漠で老後ライフを送る彼はヤハウェのお告げを聞く。
「生まれ故郷を離れ、私が示す約束の地カナン(現エルサレム)へ行きなさい。
私は貴方の名を高め、大いなる国民の源にしよう。」
輝かしい言葉に触発されたアブラハムは、甥のロトを引き連れ、長く険しい度に出る。
「西だ、西へ進むのだ。」
「貴方、西にはなにがありますの?」
「わからない、ヤハウェを信じよ。
約束の地がそこにある。」
見渡す限りの砂漠を歩くアブラハム一家に天使が現れ、ヤハウェの言葉を伝える。
「アブラハム、アブラハム。
よくやった、ここがゴールだ。
この地をお前とその子孫に与えよう。
子供は砂粒ほどに増え、この地を満たすだろう。」
アブラハムはヤハウェが与えた地で生き続けることを誓ったのでした。
甥のロトはカナンの地よりも緑が多い近くの「ソドムの街」を選び住むことにしました。
(創世記19章)
ソドムの街は勿論、あの「ソドム」です。
同性愛者を「ソドミー」と呼ぶ語源となったソドムです。
性愛に溺れたこの街をヤハウェは鉄槌を降す決断をしました。
しかし、ソドムの街には数十年前にこの地に住んだロトの家族が居ます。
ヤハウェは純粋なロト一家を災難を救う為に大天使を派遣します。
「まもなくこのソドムの街が焼き付くされる。
お前達だけは早く逃げなさい。ただし決して振り向いてはいけません。」
と大天使は告げたのでした。
ロトは妻と二人の娘を連れて街を逃げました。
途端にヤハウェの天罰が降り、街が焼けます。
その時、
「火事だ!」
の住民の声に妻は反応してしまいました!
振り向いた途端に妻の肉体は塩の塊になってしまいました。
それでもロトは二人の娘を連れて何とか密林に逃げ延びました。
そしてソドムの街は死海に沈みました。
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はい、死海の塩分が濃いのと、ロトの妻が塩の塊になったのと関係があるのかもしれません。
アブラハムは西に向かって行くことは、メソポタミアからエジプトへと移住して行く流れを示してるように思えます。
ソドムの街が滅んだのは、安息日を取らずに働き続けたから、だとの説もあります。
