天地創造(創世記1章)
ヤハウェは暗闇の中で「光あれ」と叫んだ。
一日目
昼と夜の誕生。
二日目
大空。
三日目
海と陸を創り、植物を植えた。
四日目
太陽に昼を、月に夜を支配させた。
五日目
魚と鳥を。
六日目
動物を創作した後、ヤハウェは「私に似た動物を創作しよう」
と考えた。
彼はアダマ(土)から造られた為にアダムと名付けられた。
七日目は休息日となりました。
天使に連れられ、アダムはエデンの園で暮らすことを命じられます。
エデンの園には木の実も果実もたくさんあります。
しかし、※「善悪の実」だけは食べてはいけません。死んでしまうからと命じられます。
※知恵の実、禁断の果実との訳もあります。
エデンで暮らすアダムは一人ぼっちで寂しそうです。
不憫に思ったヤハウェは、アダムの左の肋骨を抜き取り、イヴを創作しました。
創世記三章
楽園で仲良く暮らすアダムとイヴ。
そこに悪魔の使いである「手足を持ち、言葉を解する賢いヘビ」が登場します。
誘惑に弱いイヴに囁きます。
「善悪を知る実を食べても死にはしない。
食べれば神のように賢くなる」
と。
イヴはついに食べてしまい、続いてアダムも食べてしまいます。
「知恵」を身に付けたアダムとイヴは自分達が裸であることを「恥じらい」ます。
そのことを知ったヤハウェは人類に最初の罰を与えます。
「楽園からの追放、食べていく為の労働、産みの苦しみ」を与えられます。
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はい、旧約聖書=タナクの中で最も有名な最初の部分を書きました。
作中では神、または神様と書かれていますが、私は「ヤハウェ」としました。積極的に人間に関わるヤハウェは完全な人格神ですね。
書かれた当初は唯一神を想定してなかったと思います。
何よりも大切なのは「ヤハウェとの契約」
です。「食べてはいけない」を破った罪の為に男は労働、女は出産の苦しみという「罰」を与えられます。
働くことを「罰」、出産の痛み苦しみも「罰」。
ヤハウェとの契約を破った為に。
もうこれがユダヤ教の根幹ですね。
労働は罰則なので、安息日が必要で、罰則で働かされている為に「働かないこと」を罪とする概念が薄いのかもしれません。
裕福になり、人を使役し、楽をすることが「罪を償い終えること」と解釈されてしまいますよね。
ヤハウェとの契約を守る大切なのはわかりますが、「やらされてる」感が強いと思います。