ホントは「事実と真実についての考察」を続けたかったのですが、その前に働くことと、組織社会に対する見解を踏まえて結論に持って行きたいです。
20代の頃はビジネスのハウツー本や、経営者のサクセスストーリーばかり読んでました。
今日紹介するのはその中で、
本田直之著「なまけもののあなたがうまくいく57の法則」
という本です。
その中で最も面白かったのが、
働き手は4種類のタイプに別れます。
すなわち、有能か?無能か?
そして働き者か?それとも怠け者か?
これを組み合わせた4種類の人間に分けられるとのことです。
有能な働き者。
有能な怠け者。
無能な働き者。
無能な怠け者
以上の四種です。
これがただの根性論をベースにしたハウツー本なら、
「努力して有能になり、怠けることなく働き者になりましょう」
と小学校の道徳の授業で終わります。
しかし、本田先生は何よりも「怠け者」を重用してるのです!
「有能な働き者は、使われることによって能力を発揮するので、最高で組織のNo.2までにしかなれない!
有能な怠け者は、自分が楽をしたいが為に、あらゆる既存のマニュアルを駆逐し、部下と同僚を使い、上司に意見するのでトップの器がある」
と説いてます。
言われたことに対してガムシャラに働く ことへの疑問を投げかけています。
ここまではまだわかります。
しかし、更に凄いのは、
「無能な怠け者と、無能な働き者とでは、無能な怠け者の方が一般労働者や組織の下層を担い手の適性がある。無能な働き者は組織で働くことに向いてない」
とまで言及しているのです!
最初読んだ時は衝撃でした。
「才能が無いからこそ、一生懸命働くことが大事なはずなのに、何で怠け者が優遇されるの?」
と思いました。読み進めていくと、やはり前述の「楽をしたい気持ち」が大切なんだそうです。
無能な怠け者によって手を抜かれると、経営者側は手を抜かれない様な改善を余儀なくされます。
しかし、無能な働き者が「我慢するのが当然」「命令を実行するのが当然」と間違ったミッションを疑いなく実行されると…組織が足下から揺らいでくるかもしれませんよね?
勿論、全ての事象に当てはまるわけではありませんし、拒否出来ない環境もあるでしょうが、「サービス残業」や「名ばかり管理職」で組織全体が砂上の楼閣となってることと近いかもしれません。
(続く)